2019年4月28日、平成最後の遊撃@紀伊半島の2日目。この日のネタで記事にしているのは、出谷の野猿、加財バス停。
今宵のお題は、出谷の野猿から約90分後(道草コミ)に通りかかった隧道。
まずはこれ。
得した気分になる(笑)、「橋+隧道コンボ」。場所はコチラ。
ここは奈良県道735号龍神十津川線上、紀伊半島深南部のガチな山の中である。先ほど「通りかかった」と書いたが、実際のところはこの隧道を訪ねるためにあえてこの険道を走ってきたんである(笑)。基本的に新旧問わず道路トンネルはすべて記録対象なのでね。
余談だが、十津川村平谷を出てから田辺市龍神村で再度R425に合流するまで、数多くの道草コミで7時間かかった(笑)。険道をこころゆくまで堪能した日だったな~。
手前の橋は嬉しいオプションだったが、
すべての親柱には情報皆無だった。
なので、この味のある標識から「梅垣内谷橋」じゃないかな~と推測。
この橋からの眺めはけっこう良くって、
上流側は段瀑(…とまでは言わんか)からの淵、
下流側も、
同じような速い瀬が続いている。
そんな橋を、隧道前から振り返り。
両側とも欄干が改修されてるが、橋を越流するような鉄砲水でもあったのだろうか。
その傷跡も含め、無骨ないい橋だ。
で、
今宵のお題の隧道である。
これまた無骨なコンクリートポータル。橋とのマッチングもいい。
扁額を掲げるスペースはあるものの、
ギャランドゥ がらんどう。お名前はわからない。
しかーし。この隧道のお名前はあらかじめ調べがついている。隧道前の谷と同じ、梅垣内(ウメガイト)隧道である。「平成16年度道路施設現況調査(国土交通省)」によるスペックは、
昭和35年建造、延長44m、幅員4.4m、有効高3.2m
とのこと。
コンクリートの風合いを見ても、
昭和中期であろうことは想像がつく。
ちょっと入ってからの、鉄板の構図。
なんか知らんけど、いいな~(笑)。
洞内は、
素掘りのモルタル覆工、かつ無照明。まあそれ以上、特筆すべきことはない
西側は、
波型プレートで補強されてる。
ところで…、
これなんだろうね?
西側坑口。
こっちは東側に比べてデコが狭いな…
とか書きながら今気づいたけど、現在のポータル上(奥)にもうひとつ古いポータルが見えるような気がするぞ。あれきっとそうよね?しくったな。
ここから、戯れに撮った一枚がこれだが、
わりかし好きかも(笑)。
ここから奈良/和歌山県境まで、さらに1時間23分かかった(道草コミ)。
あ~、今年は行きたいな、紀伊半島。
以上。