【前篇】より続く。
轍が気になったのは一瞬のこと、
この美しい廃景に心奪われた。完全廃道だ。
わかりにくいと思うが、ここの左側に狭い縦長の横穴があって、
湿気で膨れ上がった腐れ畳が突っ込まれていた。気持ち悪かったので、これ以上は確認していない。
こういう横穴は房総素掘り隧道ではよく見られるものだが、これはけっこう狭い部類じゃないかと。
余談ながら、こういう横穴でのハートウォーミングな想い出はこちらを。
そして右側の側壁には、こんなの。
昭和61年12月21日?かな?
こういうことができてしまうことが、柔らくて掘りやすい地質を如実に表わしているな。本来こういうことはやめてほしい…のだけど、ガキんちょかな?まあやりたくなっちゃうのかなあ…(笑)。
他にもいくつか、こういう訪問者による記念の彫り込み(笑)があった。
で、隧道の先、美しい廃景は、
荒れるに任せた竹の群生エリアのようだった。
抜けて、振り返り~の
北側坑口。
隧道が目的だったわたくし、本来はここで撤収してもよかったのだが、もうちょっと進んでみることにした。
言われなければ、
ここが道だったんですよ、とはそうそうわからないだろうな~。
そして、隧道からほんの1~2分で、
なんか見えてきた~。
実はあれこそが、先日の記事で紹介したあの草ヒロなんですな。しかもなんと!ブロ友の星★二郎さんがピンポイントでここの草ヒロだと看破、あのあとソッコーでリアクション記事を書いてくださいまして。
ありがたや~。ってことで、ここにリブログしておきまする。
隧道と草ヒロの(変わり果てた)最新状況も見られますので、ぜひどうぞ。つうわけで、草ヒロの車種は、コロナマークⅡGLでした~。
さすが房総ケモ道ライダーの二郎さん、車種のみならず場所さえも簡単に特定されるとは。脱毛 脱帽です。改めてありがとうございました!
ちなみにわたくしはここで引き返したのだが、二郎さんの記事でも書かれているように、古道をさらに進んでいくと、房総スカイラインへと合流できたようだ。もちろん後からできた房スカに上書きされたという関係だが。このあたりは大御所・ヨッキれんさんのレポートに詳しい。
ちなみに房総スカイライン側から見る合流点は、
こんな感じ。
またまた余談。この記事を書いているのは2022年2月6日だが、ヨッキさんの探索日は2010年2月6日。ちょうど12年前のこの日だった。偶然ですな…。探索日ではわたくしに先んじること4ヶ月半ってことになるが、ヨッキさんが探索後8ヶ月でレポートにまとめられたのに対し、わたくしは12年も後になっちゃった(笑)。
恥ずかしながら、戻る段になって初めて気づいてのだったが、
隧道脇にもうひとつ、穴ありますやん!
早速見てみたが、奥行きはなく隧道ではなかった。防空壕か横井戸か、あるいは横穴墓か。正体は不明だ。写真は撮ったがピンボケばっかなので割愛。
オプションもコミで、
素晴らしい隧道だった。
最後に一瞥。
ああ、久しぶりにまた房総の土を踏みたくなってきた~。
最後の最後に、わたくしの知る限り本隧道最古の記録であるまきき師匠のレポートもリンクしておく。探索日は、2008年11月23日だ。
以上。