まずはこんなにも色調のおかしい写真を(笑)。
「県別マップル」によると、この分岐の先に隧道があることになっている。電子地図ではなんだか変な描かれ方になっているが…?
それを今から見に行く次第。
現在地はコチラ。
固く締まったダートをたどっていくと、それはすぐに現れた。
房総らしい、素掘り隧道の登場。
電子地図での変な描かれ方の根拠は不明。ごく普通の、現役隧道だった。
もちろん現地に扁額も銘板もないが、知る人ぞ知る房総隧道のバイブル、「千葉の素掘り隧道(トンネル)」では「小浦隧道」とされていたので、その名称を踏襲することにする。
洞内の様子。
延長は…40mくらいだろうか?
壁面は…うーむ。
ヘラで撫で付けたような滑らかなタッチが身上の房総素掘り隧道だが、この隧道はいささかワイルドですなあ。
洞床は、
固く締まっていて、恒常的に使われていることがうかがえる。轍もくっきり。
あ、コレは入洞後振り返ったところ。
で、コチラが
海側。
いつでもどこでも間違いない、鉄板の構図であります(笑)。
抜けた先の道。
寂しい道だが、行く手は明るい。
この先には海岸しかない。仕事またはレジャーで海を目指す車がチョイチョイ通るんだろうな。
ただ、いったんツッコんでしまうと、転回場所はなさげだった。海岸まで行かないとないのかも。
で、振り返り。
小浦隧道・海側坑口。
内陸側に対してこちらはよく壁面が整形されている。矩形~台形に近い、きれいな断面。
しかし…
コレいつの日か、どどーっと崩れ落ちそうやな~(汗)。
さて…実は、この海側坑口から数m入った左手に、
このような横穴があった。
いわゆるひとつの「洞内分岐」ってやつだが、一定以上の延長のある房総の素掘り隧道ではよく見られるもので、特段珍しいものではない。多くの場合は元・防空壕だったり、倉庫がわりに使われてたりする。
なので存在そのものに驚きはしなかったが、ここは割と奥行がありそう。突き当たりでさらに右へと続いているようだった。一応見に行く。
突き当たりでまず1枚、さらに右へと進んだ、どん詰まりで撮った写真。
なんだかよくわからんと思うが、貧弱マグライトが突き当たりを照らし出したので、一応そのへんの地面を撮っただけ~。手前に1本の棒きれが落ちていたくらいで、何が置かれているわけでもなかった。
な~んだ…ってなもんで撤収。
リアルな明るさはこんな感じ。
いや、いい隧道でした。
以上完結。…で、
ここでひとつ、こういう暗がりに立ち入ったことのある同業の皆様に質問です。こういう暗がりで撮った写真って、別にいちいちその場で確かめますか?
わたくしは確かめないですね~。帰ってから見るタイプかな。とりあえずとった案内看板なんかも同様で。
この時もそうだったんです。で、手持ちの貧弱マグライトでさっと照らした時には気付かなかったんですよね~。わたくし帰ってから気づいて…総鳥肌立ちました。
強調しておきたいのは、わたくし何も知らずにどん詰まりまで行っちゃってたこと。「あの真下、わずか数cm」のところを歩いて。
支洞に入って突き当たりから右、どん詰まり方向をフラッシュ撮影した写真…
見たいですか?
やめといたほうがいいですよ?フッサフサですよ?特に、あのなんも知らんと撮影していたどん詰まり部の天井とか…。
モノ好きな方だけ、この下までスクロールしてご覧くださいませ。一番エグいやつは自粛しておきます。
見てしまいましたね…。お食事中でなかったことをお祈りしておきます(笑)。
言うまでもなく、天井のフサフサは多足の節足動物…いわゆるひとつの大ゲジゲジの群れというかカタマリというか、まあそれです。同業者にはおなじみですね~。
では、ハヴァナイスデ~!