【3】より続く。
ではこの最終回、
三連橋梁のラスイチ、境橋をこってりと。
サイドビューもお名前さえも前回に開示しているので、今回はコメント最小限とし、ほぼ写真のみでお送りする。
うーむ、くどいな(笑)。
この境橋、ある意味刈谷橋以上に個人的にはどストライクで、写真を撮りまくった。質実剛健で、華美な装飾はなくともシンプルでかっちりとした、端正な美しさをまとった素晴らしい橋。刈谷橋と共通の意匠を与えられつつも、欄干や桁の構成含め、トータルではこの境橋が最もわたくし好みだったかな。
最終的にこの三連橋梁が現役を退いたのは2014年11月、翌12月からの工事で解体撤去されたとのこと。
実はわたくし、2014年11月15日にこの三連橋梁を車で渡っている。それは煉瓦祭り@愛知の初日のことで、明神樋門と明神川逆水樋門の訪問後、東海道本線沿いに南下していく際に通ったのだった。
記事を書くにあたって調べて初めて知った(当日全然気づいてなかった)のだが、なんとこの日は新橋が供用開始されたまさにその日だったらしく、つまりは三連橋梁にとっては現役最後の日だった可能性が高い。
なのでこの航空写真は、
2014年12月~2015年1月ごろの撮影なんだろう。ほんと絶妙な…。
80年余の現役期間の最後に再び渡らせてもらえた。これは…やっぱり運命を感じるなあ。呼ばれたなあ…。
以上、今は亡き三連橋梁の、在りし日の姿をお伝えした。
手前から境橋、刈谷橋、奥に亀城橋。
《境橋》
1934(昭和9)年3月架設
RC桁 土木学会選近代土木遺産C
2014(平成26)年12月~解体撤去
《刈谷橋》
1934(昭和9)年●月架設
RC桁(下路) 土木学会選近代土木遺産C
2014(平成26)年12月~解体撤去
《亀城橋》
架設年不詳
RC桁
2014(平成26)年12月~解体撤去