2019年2月26日、神山発電所関連遺構探索の次に訪ねたところをご紹介。ここは正確に表現すれば「下見」だったのだが、思いもしないものに出会ったという意味で思い出深い。ここの後には滝山田隧道に旧道はあるのかを確認しに行った。
まずは予告篇の写真から。ここは伊賀市槙山地内。場所コチラ。
地図でわかるとおり、この道の先には滝谷池という池がある。
滝谷池は、1956(昭和31)年に灌漑を目的として建設された溜池/アースダム。これだけなら営業範囲外なのだが、この池から延びる灌漑用水路には地図で見る限り複数の隧道表記があり、かねてから気になっていた。これをこの機会にどんな感じなのかちょこっと偵察に来た、ってところ。
で、池はまだだいぶ先なのになぜここで停めたかといえば、気になるものがここにあったからだ。…予告篇時点でわかった人がいたらシックス・センスの持ち主だと思うが(笑)。
ここの山側に
これ…なんだ?
まるでインクライン跡のように斜面を貫く、一直線の痕跡。これは気になる。いずれこの斜面の上に灌漑用水路が横切っているはず。ならば、いっちょここを探りがてら水路まで登ろう、と。
思えばこの時点で「呼ばれて」いたかな?
登り始めると、思ったよりも広い。
人工物はみられないものの、人工的な地形以外ではありえない。インクラインではないだろうが、やっぱり水路建設において、このあたりの工区の資材などなどの上げ下ろしで使われたところではないかと思われた。
ちょうど車を停めたあたり、ここの直下の路肩も広かったし、おそらくそういう読みで間違いない(勝手に断言)。
そして、息が切れてきたころに見えてきた。
果たしてそれは、
コンクリートの函橋。目指す水路だ。
理由は忘れたが、右側から巻いて、
水路にとうちゃーく。おお、まあまあ雰囲気あるじゃない。
農閑期なので、当然水は流れていない。まずはさっき見えていた水路橋を確認に行こう。
実用一辺倒な、コンクリ函橋。
訪問時点では滝谷池の完成年など知らなかったんだが、これはこの水路、あんまり面白くはなさそうかな、とわかってしまった(笑)。
当然この先辿っていけば滝谷池に至るわけだが、先に下流方面を見てみよう、と思った。その理由も忘れてしまったけど。
…やはり、呼ばれた?
こんなプチ危険な写真も撮りつつ、
ひとつ気になったのが
水路橋の向こうなんだが(さっきの写真マル印内)、
これ、なんかの基礎か?単なる土留めにも見えないけど。
さて、下流側へ。
幸いというかなんというか、
二分も歩かないうちに、こんなところへ。
この先は大きな谷になっており、水路も暗渠となって奈落の底へと落ちてゆく。万が一暗渠に落ち込んだら…悲惨な最期を迎えることになるんだろう、きっと(ガクブル
もちろんわたくし立ち入ってない。そして谷を降りて探索する熱意もなかった(すでに面白くなさそうと見切ってしまっていた・笑)ので、下流側はここまでとした…のだが。
先ほどから、何かを感じていて。…視線?
【次回】に続く。
さすがにこの内容で「水路橋」テーマにするのは無理かな~。