【21】より続く。連載開始からひと月以上経っちゃったよ…(汗)。
11時43分。
渡渉地点から歩くこと10分の「最終コーナー」を曲がった先には…
…つうか、もう見えてるのだが、左側に。
到着した。
こここそは【3】で見下ろした、あの倉庫だ。
その倉庫、道とは急勾配のスロープでつながっており、シャッターが開いていた。申し訳ないがちょこっと覗かせてもらったら…個人の倉庫だろうから詳しくは控えておくが(ヤバいものがあったわけではない)、やっぱり。予想通りだった。
ほぼ間違いなく、ミスターたちが乗っていたバイクは、普段ここに格納されているものだと思う。
水没前からここに置かれていたのか、水の少ないタイミングを見計らって、どうやってか持ち込んだものなのかは不明ながら。渡渉ポイントよりも下流側に轍がついていたことで、おそらくそうとしか考えられない。なぜなら、この倉庫より下流には、道は続いていないのだから。
つうわけで、期待していた一部の皆様(笑)には申し訳ないが、川を越えてバイクを持ち込める道があるわけではなかった。残念!
倉庫の下を通り過ぎると、
開けた平場になった。これは道の櫨原方向を見ている。
写真ではわかりにくいだろうが、赤丸のところになにか立っているのが見えた。遠目にながらもやたら既視感があり、ピンときた。あれはたぶん…。
確認に向かいながら、視線を右上に向けると、
そうそう、あそこから見下ろしてたな~。
さて、既視感あるソイツに接近して…
やはり、間違いない。
これ、連載前の次回予告篇に使ったけど。、ちとわかりにくかったか?
一部、同様のものを見覚えある方もおられよう。
通行注意
この先は、徳山ダム工事用道路です。
道路内の事故等に対しては、水資源機構は
一切の責任を負いません。
独立行政法人 水資源機構徳山ダム建設所
このように、以前の門入~戸入アタックでも、
全く同じものを見ていた。
あれと同じならば、裏側には…?
やはり同じだ。
ここから先は町道扇谷奥山線です。
揖斐川町
名実ともに、こここそが現世の果てということだ。
この先は、常世の国。
これもnotodonさんから存在を教えていただいたのだが、揖斐川町ホームページにて「揖斐川町道認定路線網図」を閲覧することができ(興味ある方は探してみておくんなさい)、当たり前なのだがまさにこの位置から町道扇谷奥山線が始まっている。
つうことは、廃道廃道って言いまくってきたこの道、今も現役の町道ってことのようだ。さらに言えば、門入~戸入の「町道立石谷斟酌線」も然り。YAVA。
ついでに書いとくと、この扇谷奥山線、狂小屋を経て、
終点はタキマタ谷出合のこの橋の手前とされている。
ということは、わたくしが「タキマタ谷橋」と仮称したこの橋こそが、「扇谷第1号橋」なのではないか…というのがnotodonさんの見立てなのだが、確かにそうなのかも。
さて、ダム工事用道路となった直後に
早くも道は水際へと急接近してゆく。見ようによっては怖い。
なぜかわたくし、水中に没するところを見に行きたいとは思わず、ここで引き返している。単に疲れてきただけかもな(笑)。
このコンクリで固められたスペースも、
「単なる町道」だったころにはなかったものなのかもな。
ここで改めて、
全体の見下ろし景を。
堪能した。常世の国でやり残したことは(この時点では)ない。
帰ろう、
現世に。
11時50分、「現世の果て」を後にした。
ウェーダーを再度回収し、
12時1分には
再びの扇谷渡渉。
12時4分。
名実ともに、現世に帰還。
【23】に続く。