廃村・狂小屋とその奥探索記【3】(岐阜県揖斐郡揖斐川町櫨原) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【2】より続く。

 

 

 

 

予想しているべきだったかもしれないが、全く予想してなかった軽トラの登場。

 

 

 

 

 

 

この写真は、軽トラが通過していく前…だったかもしれない。遠くからゆっくり走ってくるので、抜かれるまで数分かかったからね。

 

 

いいところで軽トラが現れて…ってのはしばしば探索の素晴らしいアクセントになる(例えばこれとか)。この時もまさにそんな気持ちだったが、ただ一点、一応ここ「関係者以外立●●止」(笑)とゲートにあったのが気になった。

 

なので、軽トラがやってきた時には何か言われるかも…と覚悟しながら一礼したが、幸い何も言われず(ただ、ガン見されたけど・笑)に通過していった。ほっと一息。

 

しかし…と、軽トラを見送りながら考えた。「あの軽トラ、どこへ(どこまで)行くんだろう?」

 

 

 

この軽トラ団、以降また登場する。

 

 

 

 

 

 

 

 

7時14分、

ここまででもっとも広くなっているカーブがあり、

 

 

 

 

 

 

 

 

立ち上がった先で

おっと、先ほどの軽トラのおっちゃんたちが停まってるぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何を見てんのかな?と視線を移すと…

おおおっ!あれは航空写真で見て最初の目標物と捉えていた、対岸に残る建物だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうそう、スクショはコチラ。

下のほうに…わかりますよね?

 

そしてこれを見れば、このあたりから対岸に道型が現れ始めるのに気づかれるだろう。そう、ついに扇谷は徳山ダム湖のバックウォーターを脱し、「いろんなもの」が出てくるのだ。いよいよキター!

 

 

 

 

 

 

 

 

対岸の建物をズームしてみたら、

うーん、倉庫か?住居ではないよなたぶん。思いのほか古くないぞ。

 

そして、これは帰って見返してから気づいたのだが、カーブミラーが立ってるな。あの場で気づけばさらにテンション上がっただろうが。

 

 

とりあえず、この場所の地形から、ストレートにあそこに向かうのは不可能。これまでの道のトレースを続ける。おっちゃんたちもいなくなったし、進軍再開。

 

結局あそこには行かなかったのかって?行きましたともさ。まあ最終話近くになるので、また後日。

 

 

 

 

 

 

 

 

で、ここだ。

先のスクショの状態と比べずともわかる。ここ、近年に壮絶に抜けたようだ。

 

この勾配を考えるに、元の路盤を高巻く形で道を付け直したと見える。さっきの広~いカーブは、工事事務所とか資材が置かれていた名残かと。

 

 

 

そもそもこの道、事前調査によればこの先そうそう奥まで続いているわけではない。非常に状態のいいこの道、わざわざこんなきれいに治すかね?いったい何のための道なんだろう?

 

改めて、ゲート脇にあった看板には、こう書いてあった(現場では完全に忘れてたが)。「公有地化事業による作業路改良及び作業路改良に伴う発生処理」と。それって、この現場のことなのか?

 

要は「作業路」ってことなんだが、知りたいのは「どういう作業のためなのか」ってことなんだが…まあさっぱりわからん。ちなみに、もちろん状況的に、徳山ダム完成後につけられた作業路に違いない。

 

 

 

 

 

 

 

さて、ここから再度、

対岸を見下ろしてみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして右のほう、

わかりますよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

こうしてみると、

あの建物、けっこうキワキワで湛水域の上にいるんですな~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、大規模な補修個所を過ぎると、道は元の姿に戻ったが、多少「荒れ」のテイストが増えてきた。

 

こことか、

右から左へのヘアピン頂点から撮ったものだが、

 

 

 

 

 

 

 

洗い越しというよりは、もはや沢と一体化し、

本来の橋?カルバート?らしきものは破壊されていた。ここも道を付け直したみたいだな

 

 

 

 

 

 

 

 

これを過ぎると、

ようやく「本来はこのくらいでしょ」な路盤状態に。

 

いや、これでも十分すぎる。いかにここに至るまでの路盤状態がとびきり良かったか。おなかの弱いノートさんでも、余裕で進んでこれたであろう極上コンディションだった。

 

 

 

 

 

 

 

まもなく、

道は急勾配で下り始めた。帰りは辛そうだな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、7時26分。

…あっ。

 

 

 

 

【4】に続く。