【18】より続く。
三連廃橋を見届けて、これより帰投作戦へと移行。
時刻は10時8分。タキマタ谷出合出発から56分後、狂小屋出発から1時間17分後、廃道に入ってから2時間26分後、進軍開始からは3時間44分後。
やってみて思えば、ホハレ峠を越えての門入~戸入アタックよりは全然ハードルが低い。やはりほぼ全行程が車道仕様、かつ山越えがないというのは大きい。案ずるよりナントカの好例だった。
ただ、当然ながらこっから同じだけ歩いて戻らないとイカンわけで。気の緩みはご法度だ。
ちょうどここでデジカメのバッテリーが終わり、予備のバッテリーに交換した。
ちなみにここまでで、432枚の写真を撮ってたようだ。まあまあ撮るほうだとは思うが、人様よりも突出して多いのかどうかはわからない。
10時15分、驚きのイベントが発生した。また、人に出会ったのである。
山に慣れてそうな雰囲気ながらも、荷物を持っていないミスター。挨拶を交わし、どこまで行くのか聞いてみると、「この谷に入るのは初めてだから、どこまでかはわからんな~」という返事。荷物を持っていないところを見ると、そう深入りする感じでもなく。
そして本当に驚きだったのは、別れ際にミスターが放った言葉。
「この後から、バイクが2台来るで」。
ヘイヘ~イ、ちょ待てよミスター。
バイクって言いなさったかアンタ!?
とか振り返ってる間に、確かに聞こえてるわ、まぎれもないあの音が。
いやいやイヤイヤ。
いやいやイヤイヤ!!
しかも2台目、オフ車でもなんでもない、ただのスクーター!?アホや、アホすぎるこの人ら(賛辞です)。
しばしアホどもに(賛辞です)見とれて、おくちポカーンで見送った。最初のミスターは、バイクに先行して道を作ってるようだった。どこまで逝ったんだろう、あの人ら?
いやそれよりも、どーーやってここまでバイクで!?あの三途の川を渡ってきたとでも!?
(答えは、後日・笑)
いやまあなんとも、豪快な人たちがいたもんだ。
驚いたら、めっきり腹が減ってきた(笑)。
狂小屋まで戻ってから、とも考えていたが、もういいや(笑)。
つうわけで、ここの河原で
お食事~。
朝飯も食べてなかったし、ガツガツと貪り食った(笑)。ご存じの通り?わたくしが食事や休憩の写真を載っけるときは、それなりに充実した探索だったということなんですね~。
食事休憩時間は、たかだか10分強くらいだったか。別にさほど疲れてなかったのでそれでOKだった。帰投作戦、再開。
改めてニヤける、バイクの轍。
いや~、ほんと、よくやる。
10時34分。
タキマタ谷出合が見えてきた~。
もちろんここで、
日干ししていたシャツを回収。
先ほどのミスターたちもこれには気づいたと思うが、見てどう思っただろうか。誰かの忘れ物だと思ったかな?
さて、【次回】は…構成上【13】でいったんスルーしたやつをね。