【1】より続く。
結果から言うと、最初の折り返しは判然としなかった。
念のため、現在地ココね。
折り返しのヘアピンカーブを迎える前に道が無くなってしまったので、
やむをえず無理やり「中の段」に降りた。
これは降りてからヘアピンカーブのあるべき方向を見ている、の景。すぐ上にさっきまでいた「上の段」の平場があるのがわかると思う。
そこから進んで、
上の写真でも遠くに見えている大きめの落石のところへ。
おそらくこの先の激藪付近がヘアピンカーブになっていたはずの位置だと思うのだが、その前にここで重要な発見があった。
この付近の路面、
コンクリート舗装されている!
結果的に、路面に舗装が確認できたのは、後にも先にもここだけだった。路盤が全面的に埋もれてしまったためか、実際にこの付近だけが舗装されていたのかは不明だ。
しかし、現役の道路でも勾配のあるヘアピンカーブ付近にコンクリート舗装が施されているのはよくあること。もしかしたら、そういうことだったのかもしれない。
冒頭に書いたように、結局ヘアピン部分は激藪と土砂崩れ?に阻まれて判然としなかった。
が、ヘアピンの頂点付近と思われるところから先にさらに伸びる踏跡があり、
そこにはこのような、正体不明のパイプが。が、それもこの見えている範囲だけ。その先は踏跡ごと忽然と消えうせてしまった。
消滅地点から振り返り。
深追いするのはやめてここから元に戻ったが、どうも謎が多い…。もしかしたら例の一軒宿の上部付近に抜ける近道だったのかも(位置的に見て)。
引き返しながら撮った、
これが外側からヘアピンカーブ部分を見た…つもりの一枚。ご覧のように、もはや地形が変わってしまってる。
さて、先ほどの落石のところまで戻ってきた。
ここからは、「中の段」を辿り、二つめの折り返しを目指す。
この「中の段」、比較的快適だった「上の段」に比べて
明らかに状態が悪くなっていて、ヘンな表現だが絶妙に歩きにくい。藪を漕いだり、枝をくぐったり跨いだりなぎ倒したり。
その上にこのような、
土砂崩れパートもあったりで。
これをクリアしたところで、なんかイヤな予感がしてボディチェックしてみると…
ヤッケの上にでっかいダニが這っているのを発見(瀧汗)。
これぞまさに虫の知らせ(爆)。
2年前のトラウマがまだまだ残っているわたくし、あれ以来こういう局面ではまめにボディチェックをしているのだが、実際見つけちゃったからにはもうイカン。ここで小休止して、服を脱いで全部きれいに払った。
この場所から路外を見下ろすと、
だいぶ近づいてきたN川の川面。「中の段」の真ん中あたりになるのかな?
休憩を含め、ここで7分ほどストップ。
進軍再開して間もなく、
「中の段」で初めての人工物に出会った。
川側の路肩にあったこれ、
コンクリートの塊から、このように金属を撚り合わせたケーブル(吊り橋のメインケーブルでよく見るやつだ)が飛び出している。
パッと思いつくのは索道系の遺構だが、ケーブルはまっすぐ川を渡る西の方向ではなくって、南西方向に延びている。それって、何を意味している?
で、道をはさんでコイツの向かい側にも、
対となる(かどうか知らんけど)コンクリ構造物がもうひとつ。
こちらはもうちょい背が高くって、
集水枡のようなビジュアル。ケーブルなどは見当たらない。これまたなんなのか、さっぱりだ。
振り返って、二つのコンクリ構造物をまとめて。…わかりにくいな。
これ、なんだろうなあ。普通に考えれば二つに相関はあるんだろうが、果たしてどういうものだったのか…。
さて、向き直れば
左側路肩にパイプが転がっていて、その先に…何か新たな人工物が見えている。
「中の段」、いろいろ仕掛けてきやがるな。
【3】に続く。