一ノ坂隧道(廃)【前篇】(徳島県海部郡美波町北河内) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2019年7月27日、高知~徳島遠征初日。この日のネタで記事にしているのは、堀切橋法音寺跨線橋三子生隧道と朝のやつばっかり。

 

今宵から数回に分けてご紹介するのは、一転してこの日の最後に訪ねた物件。

 

 

 

まずはこれ。

国道55号旧道(ではあるが、まだ国道指定は外れていない)一ノ坂トンネル、西側坑口脇にいる。現在地コチラ

 

すでにお察しかと思うが、このトンネルに「旧」があるということで、日没前にやってきた次第だ。

 

 

 

 

 

 

 

旧道はすぐに進入禁止看板があるため、

ここからは徒歩進軍となる。宮川さんよとと隊長が先行。

 

 

 

 

 

 

最初のうちこそ

このように深いダブルトラック(という表現は正しいのかな)が刻まれているが、

 

 

 

 

 

 

 

 

ほどなくして、忽然と消えうせる。

そしてその先は…ガチなグリーン・ヘル。あ~あ、やっぱこうなるのね。

 

 

 

 

 

 

 

 

グリーン・ヘルの背丈はこんな感じ。

小さくよとと隊長の頭だけ見えてるし(笑)。

 

「旧」は、進行方向左側に開口しているらしい。そちらに注意を払いつつ、黙々と藪漕ぎ。

 

 

 

 

 

 

で、徒歩進軍開始から8分。

隊長のセンサーが反応。

 

 

 

 

 

 

 

果たしてそこには…

目的のブツ、一ノ坂の旧隧道が鎮座していた。

 

一枚前の写真で、隊長が斜面を登っている感じが伝わっただろうか。隧道が廃された後の進入防止のためか、人為的に土砂を盛って目線から隠したような印象を受けた。

 

一見して水没していることが(それも長靴ではアウトっぽいことも)わかったが、まあそれはそれ。

 

 

 

 

 

 

まずは目を引くのが、

非常に分厚いアーチ環。

 

煉瓦アーチの巻厚が六層というのはなかなかだ。道路隧道だとそうそう見ないかも?

 

 

 

 

 

 

 

 

フラッシュ・オンで。

このマッシヴなアーチ環をガッチリと受け止める要石も含め、この煉瓦部分は非常にいい状態を保っているように思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあね、

その煉瓦部分の奥行きは、こんくらいしかないんだけれども(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

その基壇部に這わされていたコイツ、

なんだろうか?廃止後に設置されたもののように見えるが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、いよいよ洞内の様子についてだが、

完全素掘り…かな。モルタル補修はされてないように見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

で、えーっと。

キミはなにかね?(笑)

 

記憶が定かでないが、わたくしのみならず隊長も深入りしてないってことは、やはり長靴ではアウトな深さだったんだろう。貫通が目視できているので、反対側へ回ることにする。

 

 

 

 

 

 

最後に、

水没隧道・鉄板の構図。…あんまうまく撮れなかったな(笑)。

 

 

 

 

 

【後篇】に続く。