古門戸町の手押しポンプ (福岡市博多区古門戸町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 

さっそくに佐賀の橋ネタをやりたいところだが、あいにくこの前思案橋をやったばかりなので少し寝かせるとして、まずは2020年7月20日に仕事前の散歩で見つけたブツをご紹介。小ネタであります。

 

 

いきなり、ドン。

はい、見てお分かりですね?

 

 

 

 

さよう、

手押しの水道ポンプ。レバーが折損しているから、現役ではないのだろうが。

 

 

 

 

 

全体は、こんな感じ。場所コチラ

記事を書くにあたって調べてみたのだが、この五角形の中に「共」の文字があしらわれたエンブレムのポンプ、もしかして珍しいんじゃないだろうか。

 

手押しポンプの主流は「共柄ポンプ」と呼ばれるものだそうで、最初は「共」柄だからこれまさにそうだな、と思ってたのだが、さにあらず。画像検索で見てみたら、共柄ポンプとして上がってくるのは三角形の中に「TB」とあしらわれたもので、漢字じゃなかったのだ。

この「TB」は、ポンプ製造のトップメーカーである東邦工業株式会社の特許品である「TB式共柄ポンプ」と呼ばれるもので、もしかしたらこれの初期型が漢字だったとか?と思ったが、同社HPに掲載されている「手押しポンプの歴史と昨今」なる解説を見ても、どうもそうではないらしい。うーーん??

 

 

まあわからんものはスルーするのが拙ブログの流儀(笑)。

 

 

 

 

それにしても、よくぞ残ってくれているものだ。だって、

こんな感じで、明らかに歩道の障●物になっているっぽいし。

 

もちろん現役で稼動している手押しポンプは各地にあるだろうが、大都市中心部の公道上に、しかも明らかに現役ではないものが現存しているなんて、かなりのレアケースではないだろうか。


まあ以前に広島でもこんなのを見つけたことはあるのだが、こちらは被爆ポンプという歴史の証人たる重みがあった。


ただし京都とかだと、古くからの町並みの路地の奥とかには、現役の手押しポンプ井戸なんかが残ってたりはする。

 

 

 

 

ちなみにこの近くでももう一基手押しポンプを見つけたのだが、それは神社の敷地内。こことは状況が違う。

間違いなく、福岡の街の歴史を見てきた証人だ。願わくば、末永く残ってほしい。

 

 

 

以上。