2014年10月11日、奈良県北東部徘徊の際に訪れた橋をご紹介する。この日のネタで記事にしているのは、序盤のせきれい橋旧廃道とこの後に見つけた向山橋。
まずはこれ。
国道25号の「旧型焼きおにぎり」がデリシャスなこの景。
現在地コチラ。当然ながらここは奈良県側、山添村遅瀬地内である。
ここでくるりと真後ろを振り返ると、
ドーーン!と重厚感溢れる橋が。
オベリスクの如き巨大な親柱。そこにあるお名前は
「五月橋」。
土木学会選近代土木遺産Cランク、下路平行弦鋼プラットトラスの前後にポニートラスを配した、国道25号、いわゆる「非名阪」の三重/奈良県境を結ぶ名橋である。
ウチからめっちゃ遠いわけではないけれどずっと訪ねそびれていたこの橋、初訪問がこの日叶ったのだった。いや~感激。
五月橋が跨ぐ県境の川は
名張川。
山添村側からの、サイドぎみアングル。
このくらいが精いっぱい。
この五月橋、現在架け換え工事が進められている。すでに新橋である「五月橋」が下流側(上の写真だと現橋の左隣り)にほぼ完成している(ようだ)。
「新」と付かない名前からも判断できるように、この「旧」五月橋は新橋の供用を持ってその役目を終え、撤去される見込みだ。事業計画によれば、撤去は20~21年度とのこと。
これこそがこの橋を急きょ採りあげた理由。もし未訪問で興味のある方は急ぐ必要があるから。すでにほぼ完成した新橋、いよいよ待ったなしである。
それにしても、
勿体ないな~、やむを得ないとは言えども。
向かって左のポニートラスに、
有名な銘板がある。
そこには(ウッ…ビミョーにピンボケ)
「昭和二年
株式會社 横河橋梁製作所
大阪工場製作」。
現・(株)横河ブリッジの前身であり橋梁製作の名門である横河橋梁製作所の「作品」である。
もはやコメント不要じゃないかと思うので、以下写真のみで。
【後篇】に続く。