今記事に全然関係ないですが、前記事「これの名前、知ってますか?」の答えが判明しましたので、当該記事末尾に追記しております。よろしければどうぞ~。コメントいただいた皆様ありがとうございました~。
【前回】より続く。
遠望したのは、間違いなく水路橋。先ほどのとは違って箱型のやつだ。
接近してみると、
倒木やらなんやらで、橋上はエライことになっていた。
なので、まずはサイドから観察。
遠望した通り箱型の水路橋で、H鋼の桁に載せられている。二径間だが、橋脚はヒョロヒョロであくまで補助程度?H鋼が主に荷重を受け持っているように見える。
その重要なH鋼、
この写真を撮った時には気づいてなかったのだが、なかなかの状態だった。それはもう少し後で。
下から観察したかったので、そのまま谷へと降りた。
上流側には、なかなか年季の入った感じの石積み堰堤があった。発電所と関連があるのかどうかは不明。
で、向き直れば水路橋…なんやけど、
植生がうるさくてイマイチ全貌がきれいに収まらない。
なので、もっと接近…してみて、初めて気づいた。
H鋼、朽ちきってスッカスカやん(瀧汗)。
これぞまさにリアル骨粗鬆症。鉄骨のはずが、鬆(す)が入って穴だらけ、H鋼を通して光が見えまくってるし。やッば。渡らなくてよかった…。
続いて見上げる、こちら発電所側。
堅牢な石積み橋台。1899(明治32)年着工という年代を考えれば、ここは煉瓦橋台を期待したかったが、まあこれも素晴らしい。
あのあたりのH鋼、いっちゃんヤバイな~。
こちら取水側。
このヒョロイ橋脚も気になるよなあ。よく見ると最上部、H鋼との接点と
下部については、
コンクリートで巻かれている。これらは後年の後付け補修なんだろうか。
真下より。
この規模の水路橋なら、橋脚ってこの程度でよいもんだったのね。
古レール製だったらアツイのにな~とか思っていたが、
普通のL字鋼だった。まあそんなもんだわね。
で、この橋脚もまた、
ヤベえ状態(汗)。
発電所廃止後53年(探索時)、さすがに一切の保守がなされなくなれば、まあこうなるか、という状態。これを見れば、上にある箱型水路の状態も推して知るべし。この橋の渡橋はおススメしない…つうか、やめたほうがいい。
下流側からの、ベストショット。
一番良く全体を捉えた写真かと思う。小ぶりに見えた橋脚基部のコンクリ巻き、下から見るとこんなにデカかったっていうね。
さて、取水側に這い上がらないといけないが。
【次回】に続く。