門入~戸入アタック記【14】~帰路・岐路・危路(岐阜県揖斐郡揖斐川町) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 

【13】より続く。

 

 

 

この日の最終到達地点にて。

休憩(笑)。

 

のんびりしてる場合か!とお叱りを受けそうだが、実は門入到達時に黒谷の沈下橋で休憩して以来、まともな休憩を取っていなかった。さすがにいささか疲労感と空腹を感じたし、しっかり歩くために少々休憩が必要だ。

 

 

ということで、足を休ませながら、おにぎり2個を食した。ここであと1個残しておいたおかげで、この4時間半後、貴重な食糧になったわけである(苦笑)。

 

 

 

 

 

 

休憩時間は8分。でもリフレッシュできた。

時刻は13時50分。ついに帰路へ。道のり遥か。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにこの時の万歩計歩数は、

20,242歩。

 

結果的にこの数字、この日最終的に稼いだであろう数字の半分強程度であっただろう。遭難時に喪ってしまったことが、なぜかものすごく悔やまれる…。

 

 

 

戻り始めてすぐに気づいたのだが、

…あ!あれは。

 

 

 

 

 

 

先人の記事で見たことある、

プライベート(?)船着き場。場所的には前回チラッと紹介した、カブの停まっていた分岐を下っていったところになる。


住民の方が使っているとおぼしきエンジン付きゴムボートが見えるが、ボートもバイクも両方あるって、どういう状態?持主はどこに行ったんや?

 

 

 

まあいいか、そんなことは。

 

 

 

 

 

で、この後、帰路にして唯一最大の発見をした。

肉眼ではこの写真よりもしっかり見えてた。円内に…わからんよね(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

ズームして見ると…おおっ、あれは!

明らかに、何らかの水路遺構。

 

いまいちスケール感がわからんが、想像されるU字溝の大きさから、その流量は微々たるものだったと思われ。あまりに地形が変わりすぎて見当もつかないが、農地に水を引く用水路の類だっただろうか。チェスの駒のような独特な橋脚が、なんか惹かれた。

 


ちなみに場所はこのあたり。現地では、あの場所は今や到達不可能な絶対領域だと思い込んでいたのだが、改めて地図を見るとなんと地続きの場所だった。これは俄然気になってきたが…

 

 

 

まあ当分いいや(笑)。

 

 

 

 

 

 

14時6分。先ほど水没旧道から登ってきた場所まで戻ってきた。

先ほどここからエスケープせずに奥地に向かったのが13時25分だったから、この行動によるロスタイムは41分ということになる。

 

 

うーん、この41分がやっぱ大きかった気はする。もちろん行かなかったとしても十分グズグズしすぎなのだが、自分なりにこの後の成り行きを反芻するに、あそこで素直に撤収してれば、あるいは…と感じる。本当に愚かだった、あの日のわたくし。

 

 

 

 

 

14時16分、境谷橋。

 

 

 

 

 

14時22分、全面通行止め区間と立石谷ロックシェッド。

 

 

 

 

 

14時41分、「リアルポツンと一軒家」対岸。

 

 

 

 

 

15時1分、土日山荘。

 

 

 

 

 

15時4分、もうひとつの全面通行止め区間。

 

 

 

 

 

 

そして、15時8分。

荷物を置いていた場所まで戻ってきた。

 

帰投作戦移行後、ここまでで1時間18分。できる限り早足で歩いたが、やはり疲労は否めなかった。そらそうだわ。普通に歩いていくだけでもなかなかやのに、寄り道、藪漕ぎ、崖登りしまくりとか、バカかと(笑)。

 

 

 

ここまで来れば、もう少しで門入だ。

 

 

 

あー、今や懐かしささえ感じる声が聞こえてきた。

戻ってきたぞよ、BLACK DOGよ。

 

 

 

 

この時にはもはや怖さははなく、なんか待っててくれたようで逆に嬉しかった。

あのカッコイイBLACK DOGに捧げる(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

15時22分。門入のメインストリート。

さようなら門入。余韻もなくお別れだ。

 

 

 

 

 

 

 

すぐさま、

西谷川の沈下橋。

 

 

 

 

 

 


そして15時24分。帰投作戦移行後、1時間34分。 

「約束の地」、黒谷の沈下橋が見えてきた。

 

改めて見ると、日差しがもはや夕暮れに近い。実際のところ、この時点ですでに死亡フラグはビンビンに立ちまくっていたのだなあ、と痛感する。

 

 

 

帰路の「無事なパート」は、おおむねこのような感じだった。この後の展開は、この記事で告白したとおりだ。なんかとってもフワフワしていたとしか言えないこの日、ろくでもないタイムマネジメントと愚かな判断で探索の岐路を誤り、代償を支払うことになった。この橋でのノンアル呑みの自撮りなんて、もう恥ずかしすぎる…。

 

 

 

 

帰路・岐路・危路。シャレではあるが、まさにこんな展開だった門入・戸入アタック。一生忘れられない目に遭いはしたが、また行ってみたいと思っている。シバキ残しがあるから。

でもホハレの作業道ができてしまったら、ありがたいけどありがたみは消える。これまたシャレのようだが。手軽に行けるようになったら、あんま行く気はしないな…。

 

 

 

何にせよ、当分はよろしいわ(笑)。

 

 

 

 

 

以上、完結。