門入~戸入アタック記【13】~この日の最終到達点へ(岐阜県揖斐郡揖斐川町戸入) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 

【12】より続く。

 

 

 

 

町道旧道の水没地点(地理院地図リンクはコチラ)にて、時刻は13時16分。さて、こっからどうするか。

 

 

 

 

とりあえず、愚直に来た道を戻る気にはなれなかった。

 

あわよくば…おっ。

ここならイケそうやな…。

 

この上には現道が走っているのだが、絶壁だったりあるいは落石防止フェンスが設置されていて、登れるところがなかった。唯一、端点近くのこの場所だけ、フェンスに少しだけ切れ目(写真右上)を発見したのだった。

 

 

最初の大きなミスは、ここだった。

 

しょーもないことを考えず、ここは素直に撤退すべき時間帯に入っていたのに。が、そうはしなかった。

 

 

 

ここでまたしても長靴に交換。とてもスニーカーじゃ登れない。

 

 

 

 

登攀には4分を要した。


下に見える落石フェンスの切れ目。その下は切り立って見えない。

 

 

 

 

 

 

 

まあ、なんとか無事に現道へ到達して望む、

コチラ、門入方面。つまり、撤退するならこっちへ向かわねばならない。

 

 

時刻は13時25分。

 

お恥ずかしい話、ここで初めて真に時間のことを考えた。これは…なかなかにシビアな時間になってきてしまったぞ?と。愚かな。

 

 

 

 

ここで二つめの、致命的な判断ミスを犯した。

 

 

 

 

 

わたくしが向かったのは、こっち。

生還に背を向ける、戸入方面。

 

もちろん、この時点で戸入の町道端点まで到達するという目的は、(当初より優先順位は低かったとは言え)完全に無理だとわかっていた。ではなぜ、無謀にも戸入方面に向かったか?

 

 

持参した地理院地図を見ると、この先しばらくであと2か所、町道が谷をまたぐ箇所があった。その2か所の橋だけをなんとか確認して、トンボ帰りしよう。それが我が目論見だった。

 

 

そして言うまでもなく、愚かな判断だった。

 

 

 

 

13時30分。ひとつ目の橋が描かれている箇所。そこは、

橋ではなく、やたら尺の合わないボックスカルバート製暗渠だった。場所コチラ

 

将来的には拡幅計画があったのかもしれないが、もはや永遠にその時は訪れない。

 

 

 

 

 

 

13時33分。

遥かはる~か遠くに、戸入への道が見えていた。やはり生半可じゃないわ。あちこち脱線しながら目指せるほど甘くはなかった。

 

 

 

 

 

 

ふたつ目の橋が見えてきたが、その前に…ん?

これも先人の記事で見た分岐。そこには一台のナンバーなしバイク(カブ?)が無造作に停められていた。こう見えて廃車ではないかもしれないのが、この門入・戸入エリアである(笑)。

 

 

 

 

 

で、そのすぐ先、時刻は13時39分。

目指していた、ふたつ目の橋。場所コチラ

 

 

 

 

 

 

けっこう立派な大きい橋だったが、

お名前もお誕生日もなかった。

 

「つまんねえ~・・・こんなもんのために時間切れの中やってきたんかよ…。」ってのが正直な感想だった。が、この立地であれば、確認すること自体が大事。来た甲斐はあった。

 

 

 

…と思わにゃあ、やってられない。

 

 

 

 

 

はるかな来し方、門入方面を振り返り。

さあ、戻らないと…

 

 

とか言いつつ、この期に及んでわたくし、まだ進んでたり(笑)。

 

 


 

 

 

 

いやいや、もうそんなには行ってない。

次の左カーブまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻は13時41分。ここが、この日到達した最奥地点。

場所はコチラ

 

 

 

この奥に行く機会は、果たしてまたあるだろうか?

 

いや、少なくとも当分はいいかな(苦笑)。

 

 

 

 

 

最終回【14】に続く。