今宵ご紹介するネタは、高蔵寺サイホン橋から遡ること39分前、愛知県道53号春日井瀬戸線を歩いていて見つけた橋。
その橋は、県道脇のヘンな袋小路の「下」という
ちょっとよくわからない立地にあった。
そして、橋を渡った先の様子は、まるで…。一発で興味を惹かれたわたくし、早速に降りていってみた。
すると、
袋小路の路肩から階段が刻まれていた。
袋小路どん詰まりから望んだ様子。
存外に深い谷に立つ、コンクリパイルの橋脚。ギョッとするほど華奢。
そして…けっこう古そうな。
そのサイズ感がわかるカットを。
言うまでもなく、人道橋だった。
いよいよ、橋の上へ。
ここで、一見して不自然なことに気づいた。
親柱はあったものの埋まっていて、しかも…。
これ見たら、不自然なポイントがわかっただろうか?それは…
階段が、橋の床版上まで及んでいること。
取り付きを振り返り。
橋の取り付きというのは、通常は橋の手前までで終わるはず。しかるにこの橋は、橋の手前までに降りきれずに橋の上まで階段が食い込んでいたのだった。
なんの確証もないが、この橋周辺って、災害かなんかで短期間のうちに地形が変わったりしたんじゃないだろうか。この光景は、なにかそういう想像をしたくなる不可解さがあった。
そして初見どおり、渡った先も、
私有地感が充満していた。
橋のどちら側にも、進入を禁じるような標識、看板、掲示は一切なかった。にもかかわらず、なんなんだこの侵入してます感(笑)。そもそも、橋自体が簡易なものではなく非常に「ちゃんとした」橋なのが、またなんとも…。
渡って正対してみると、
なんと親柱に、あればいいなと思っていたアレが!
早速チェック。まずは右側を。
「かじかはし」。
普通に名前が付いた橋だった。やはりこれは公道なのか。
左側にはお誕生日。
「昭和廿九年三月竣工」。
昭和30年代前半くらいの印象だったが、20年代とはまた古い。
ちょっと引きで。
この橋を使うのって、実質的にこの背後にあるお宅(?)の人だけだと思われる。だって、地図でわかるとおり、他にどこにも行けないし。
それでも、公道なんだろうか。
上流側から。
ここからだと、橋脚の華奢さが際立って見える。
それなりに荒れることもありそうに見える川だが、こんなんで大丈夫なんだろうか。
…まあ大丈夫なんやろうな、60年以上も架かってるんやから。
しかし、この立地にこの橋…。
わたくしだけかもしれないが、なんか妙に気になった。この道、一体どういう道なんだろう。昔からこんな感じなんだろうか。あるいは?
過去の地形図(昭和30年以降)なんかを見てもこの橋が載ってなかったり、いまいち謎が多いんだな。うーむ、鵺(ぬえ)のような橋だ…。
最後に、最初に見つけた時の見え方を。
これを見て、行くか行かないか。
変態かそうでないかのラインかもね(笑)。
以上、完結。