兵庫県道295号八千代中線 天神トンネル東側付け替え後旧道 (兵庫県多可郡多可町中区茂利) | 穴と橋とあれやらこれやら

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【隧道前篇】より続く。
 
 
 
 
旧隧道東側坑口の鑑賞を終えて、振り返る旧道。
 
dd33a5b0.jpg
 
 
 
改めて、この旧道を辿ってみる。…結末は見えているように思うが。
 
しかし…いい雰囲気やな~。
 
 
 
 
 
隧道手前の広くなったところ。
 
e90746e6.jpg
 
 
 
カーブして隧道に突っ込む悪線形だけに、この待避所は有効だったに違いない。
 
 
 
 
 
 
では、味わい深い廃道と化した旧道の佇まいを、しばしお楽しみください。
 
22670364.jpg
 
 
 
 
 
 
a346a490.jpg
 
 
 
 
 
 
5f194e23.jpg
 
 
 
 
 
 
そして…
 
0475a370.jpg
 
 
 
 
行く手に見えてきたのは…ガードレール。
 
 
もちろんそうなるでしょう、ってとこ。最初に入り込んだ道が現道でぶった切られていたからには、その反対側にそれに対応する旧道があって然るべき。
 
 
 
 
なんだけど…
 
22395fd5.jpg
 
 
 
あら~?デッドエンドじゃない!?
 
どん詰まりかと思われた旧道は、しれっと左へとカーブしていく。
 
 
 
 
 
だが…
 
258a63d1.jpg
 
 
 
見落としようのないレベルで、ガードレールの向こうへ直進する路盤跡が!
 
 
 
 
 
そしてその突端は…やはり。
 
6329a1fa.jpg
 
 
 
すっぱりと切れ落ちている。
 
ここが、最初に辿った旧道と対をなす、現道を挟んだ反対側に他ならない。
 
 
 
 
 
そこからの振り返り。
 
102335a4.jpg
 
 
 
いやしかし、コレは意外だった。
 
ここで途切れた旧道を見届けて再度今来たルートを戻り、ゴミ斜面を下って車へ帰ることになると思い込んでいたのだが、意外や意外、旧道はルートを変えてさらに下っていた!
 
 
と、ゆうことは、だ。
 
 
現道によってぶった切られたルートを放棄して別線が付けられたということは、現道開通後もこの旧道はけっこうな期間使われていた、ということになる。使うあてもないのに、わざわざ新しいルートでつなぎ直したりしないだろう。
 
さらに言えば、最初に辿ったあの道は、この流れでいくと旧々道、ということになる…よな?いや~、コレは興味深い。
 
 
 
そうなると、この「付け替えられた旧道」は、
 
4c384871.jpg
 
 
 
どこへ出るん?もしかして…。
 
まあ、行きゃあわかるわ。
 
 
 
 
 
そして程なく、
 
 
 
 
この旧道のハイライトというべき場所が現れた。
 
9410b05f.jpg
 
 
 
それは、ヘアピンカーブ。
 
 
 
 
 
 
パノラマにて、どうぞ。
 
7bd656a3.jpg
 
 
 
 
 
 
a69b57a6.jpg
 
 
 
素敵やん!?めっちゃいいわ~。車道廃道の醍醐味ですなあ…。
 
 
 
 
 
 
あまりに同じような写真ばっかなので、ローアングルで撮ってみたら、
 
351f8ca4.jpg
 
 
 
…イイじゃない(笑)。
 
 
 
 
 
 
この極めてイイ具合に熟した廃道も、
 
e674c88e.jpg
 
 
 
そろそろフィナーレが近い。現道を走る車の音が、近い高さになってきた。
 
 
 
 
 
 
そして唐突に…
 
908a7c87.jpg
 
 
 
どエライことになっとるやないかい!!
 
クソおぞましい激薮が行く手をさえぎる。だが、すぐ近くにはもう現道の気配。
 
うーん、やっぱココに出たかあ~。
 
 
 
 
だが、コレを正面突破は勘弁。ならば、と右側の藪へと迂回したが、結局は激藪まみれに(笑)。
 
 
 
ガサガサガサガサガ
70fcc0c8.jpg
 
 
サ。現道へと、もんどり打って復帰(笑)。
 
写真左端の藪の中から転がり出てきた(笑)。もちろんドライバーを驚かせないようにタイミング測りましたよ(爆)。遠くに我が相棒・ノートさんが待っているのが小さく見える。
 
 
 
で、ココはどこやねん!?って?
 
 
 
 
流れ的に予想はついていたが、旧道が現道へと接続していたのは、
 
bb9fa226.jpg
 
 
 
一番最初にチェックした、ココ。だいたい現道へ出てきた場所もおわかりだろう。
 
すぐに左へとそれていく道跡を見つけたので、その時はそれほど深く考えてなかったが、フェンス封鎖の向こうにはやはり道があったのだ。封鎖箇所のこの激藪っぷりは、おそらく不法投棄防止の目隠しを目的として人為的になされたものだと思われる。
 
 
 
最後にようやく地図を。今回もわざと今まで出さなかったのだが、
 
 
 
コレで位置関係を把握していただけるだろうか。左下が、この記事のスタートである旧隧道東側。
 
 
 
 
…というわけで。
 
 
 
 
思いのほかめんどくさかったこの記事(笑)をこなし、次回最終回、【西側旧道篇】に続く。