【4】より続く。
あったらいいな、とは思っていた。が、
まさにビンゴ。
隧道アッターーー!!
場所はこのへん。
再度引きで確認してみよう。
手前から隧道に向かって、ここまで追いかけてきた疏水がある。
まあ完全に埋没しててわからないけど、それとは対照的に、
隧道から石田川へとダイレクトに切られている溝が、
はっきりと見て取れる。
もちろんこれまた、余水吐きだったものだろう。
さて、いよいよ隧道を見ていこう。
ポータルはコンクリ製だったが、
その奥は石積みになっている。
ここで残念なクイックさんから残念なお知らせ(笑)。なんと、この時照明を持ってきてなかった!いや、持ってきてたけど、車に忘れてきた。なんて残念な人なんだこの人は…。
なので、文字通り手さぐりで入洞したので、現地のディテールは帰ってから見返した写真で把握したことをお断りしておく。
でなけりゃ、
この眺めにもっとビックリしてたはずだ。
イヤイヤ、空積みの側壁って!
大山の人車軌道隧道以来のレアケースやし。まあ、あんな見事なものじゃなく、数mだけやけど。しかもかなり雑な感じでコンクリ補修されている。うーん。
そしてその奥は…やっぱり。
ガッツリと素掘り!おお~!
わずかに右カーブした隧道、その奥は…
な、何ィ?めっちゃ小さなコンクリアーチに変わっている!?
いや、つうかアレは…。
この写真が、この時に踏み込んだ最奥部での撮影。ぬかるみも増してきたし、無照明ではキツイ。
で、先ほどのコンクリアーチ…というか「コンクリ固め」には帰ってから気づいたのだが、なんであんなことになっているのか、この後の探索で見たものとつながって、なるほどそういうことか…となった。
…それはまた改めて。だが、ひとつだけ言っておくと、
この隧道には、風の流れがなかった。
毎度鉄板の、この構図。
間違いないわ~。最高だわ~。
フラッシュ・オン!で写し出された
こんな光景。なんか凄いな…。
つうかねえ、コレって
たぶん、昔に一度崩落してますよね?
行きには気づかなかった、この唐突な…まさに「天井」。そして謎の木枠?的なもの。大胆なコンクリ補修(笑)の痕跡に違いない。異形すぎんぞこの穴…。
洞内から見る、余水吐き。
こうして見ると、小さい穴でしょ?
この余水吐きが、
この廃疏水遺構の中で、もっともその姿をよく残している部分だった。開渠部分は、おそらくおおむねすっとこういう感じだったんだろうと思われる。
脱出。
今見たように、疏水は隧道の向こうから流れてきていたわけで、当然今からは隧道の反対側を目指すことになる。
それには…
隧道に向かって左、石田川に沿った細道へ。
この後の展開を端的に表すと…
痕跡、遺構、そして謎。
【6】に続く。