で、旗立トンネルの記事でも書いたが、かつて走っていた秋保(あきう)電気鉄道の路線跡をおおむねトレースするようなルートでやってきた、ここ秋保温泉。「仙台の奥座敷」とでも言うべきスポットでございます。
なのでぇ~、秋保街道(県道62号)沿いには
かつての駅跡?には車両も保存されている。
時間がなかったのでスルーしちゃったが、かつての京都市電を彷彿とさせるカラーリングが素敵。
まぁわたくしがのんびりと温泉に入りに来たわけもなく、秋保街道の先にある某物件を目指して通過するだけ…だったはずなのだが、1本の細~い橋表記を見て気になっちゃったんだね~。
で、県道62号を西進、ナビを見て走ってたにもかかわらず通り過ぎてしまったほどに目立たない細道を曲がったところ…
むおーん。香ばしい。香ばしいぞコレは(笑)。
場所はコチラ。
「いらっしゃいませ 秋保」
と歓迎してくださってはいるのだが…本気なのか?
このヤサグレ具合なんやけど!?
見慣れない標識、へんてこりんな欄干の仕様。
いずれも、明らかに公道でないムードを醸し出している。そして、今ではあまり使われていないであろう様子も。
そして、気になるあの看板。
自動車通行禁止
この橋は、ホテル瑞鳳の所有につき大変危険ですので、自動車の通行を禁止します。
…という文言が、所有者/物件管理者としての札幌本社の会社名のもと記載されている。なるほど、この橋はやはり公道でなく、東にある「ホテル瑞鳳」へのエントランスとなる橋だった?300mほど下流にホテルへと通じる橋が架かっているが、言うなればその旧橋ってこと?
…しかしこの文言、おかしいやろ(笑)。ホテル瑞宝が所有していることによって危険にさらされてるかのような内容になっとるぞ!
ナイフのように尖っているのか?ホテル瑞鳳ってヤツは?(爆)
さっそく渡って…みるその前に!
この橋、実はこんなことになっとるのです。
ここには、たもとから簡単に降りてこられる。眼下を流れる名取川が、このあたりでは美しい渓谷になっており、それを楽しむ遊歩道が橋の下をくぐっているんである。
ここでこう見てると、どってことないのだが…
おお~。まあくぐって見に行ってみましょうか。
くぐってちょっと下ったら、
このような看板がある。
「天斧巌 Tenono-iwa Rock」。わかりにくいけど、指差すような形の看板。
その示す方を見ると…
うわ、デッカ!
デカすぎてフレームに収まらなかったが、超デカイ岩が橋台となっている。これが天斧巖に違いない。
「斧」って言われれば、なんとなくそんな風に見えなくもないな。
では戻って渡ろう。
橋上より、コレは下流側。
正面に見えるのが、この橋を所有する「ホテル瑞鳳」だ。
…そう、ナイフのように尖ったアイツだ(笑)。
で、こちら上流側。
真下はこのようにV字渓谷となっている。
渡りきって振り返り。
どこにも銘板の類いが見当たらなかったので、架橋時期など一切不明。物件の性格上、名称もないのだろう、たぶん。
手前の街灯、なんか泣かせるなあ…。
ほぼ忘れ去られたようなこの橋。
たぶん撤去もされず、このままひっそりと年を重ねていくのでしょうなあ…。
以上、完結。