東日本大震災からまる3年。昨年のこの日は深沼橋を紹介した。不謹慎なのかもしれないけど、今年も自分なりの密やかな思いにより、いわゆる「被災地」で見た橋を記事にさせていただく。深沼橋と同じく2013年3月8日、時間的にはさかのぼること40分。被災エリアに入って初めて目にした橋だった。
場所はコチラ。
1枚目の画像の青看にある交差点を抜けてしばらく。
自分が激甚な被災エリアに入ったと気づいたのは、この直前だった。しばらくはだだっ広い郊外の風景だと見えていたものが、まさに大津波の爪跡に他ならなかったことを。思わず心の中で呻いた。
そして、行く手に何やら見えてきた。カーナビで見ると、橋があるようだ。
まあなんてことない橋…目を引くのは、隣接した止水門のほうだ。右端に写っているのは
なんだろう?街灯の支柱か?てか、なぜ護岸から突き出してる?なんかワケ分からない状態に。
橋の名前は
「みやしたばし」。対岸の親柱には漢字で「宮下橋」の銘板があった。
昭和41年3月25日竣功。
反対側より。
この橋の下は貞山運河だが、護岸はこのとおり、そして周囲の状況も…。
初めて自分の目で見たこの情景に、少なからず衝撃を受けた。
それに追い打ちをかけたのがコレ。
例の止水門だが、側面に何か書いてある。目をこらして…絶句した。
その高さに、思わず震えた。
こんなもんが来たら、どうしようもない。TVの中でしか感じられなかった津波の恐怖が、ほんの少しだけではあれど感じさせられた気がした。
以上。