【前篇】より続く。
うーん、
コレはヤバいんじゃ・・・?
路盤ごと消え失せてるように見えたこの先は、幸い左ターンして続いていた。
しかし、路肩から覗いたその先は
この現道との高低差。
現道との取り付きが失われていた、西側旧道最初のアプローチを思い出していただきたい。あちらの比ではないこの高低差を見れば、この東側旧道がどういう結末を迎えるのかは容易に想像できていた。
でも、今はまだその場所ではなかった、と。
そこから数分。この間が一番歩きにくかったかな・・・。
石積み土留めとコンクリ製駒止めのグッド・コンビネーション(謎)。
コレは振り返っての撮影。
心なしか、徐々に
いろんなものの綻びが大きくなってきているような。
破滅に向かう雰囲気・・・。
なんてのは、こじつけなんだろう。
だって実際この先で、
この旧道で最も整った道路風景が待っていたのだから。
最高の雰囲気。
この道を辿ってきてよかった。・・・が。
が。
やはりカウントダウンは始まっていた。
もっとも美しい姿のままで・・・
終わった。
完全に。
時刻は8時44分、隧道から22分。ナタで断ち切ったようにぶった切られた道の先は、ガチガチに固められた現道の法面となって消失していた。
視線を下げると、
眼下に現道。
先ほどよりも少し高低差は縮まった気はするが、依然として取り付く島もない乖離っぷり。やはりこういう結末だったか・・・。
かくして初代唐尾隧道を挟んだこの旧道、完全なる廃道であることが確定した。
が、こんな所にも人は来る。
上の写真右下にも同じものが写っているが、
地籍調査(国土調査)のピンクテープ。
こういう場所で時々目にするが、お役所の地道なお仕事ですなあ・・・。敬服いたします。
どん詰まりから振り返る、東側旧道。
このすぐ背後で消失しているとは思えない、古道の佇まい。端点まで、しかと見届けた。
なんだかんだで、アタック開始から1時間以上が経過。結構なボリュームの探索になった。
さて、こっからどうするか、だが。
同じ道を歩いて戻ることも考えたが、かなりじっくりと鑑賞しながらここまで来たので、見落としもそうそうなかろうと思えた。何よりヒネリがない(笑)。
エスケープするか、現道に。
つうわけで、降りられそうなところを物色。
向こうの明るいところが現道。
なかなかの斜度だが、トラバース気味に降りればなんとかなりそうだ。手がかりも多いし。
とはいえ、両手を空けて慎重に降りたので、途中の写真は無し。
コレは降りてきた斜面を仰ぎ見たところ。
いまいち伝わらんな・・・いろいろと(笑)。
まあ、とにかく無事に、
Landing on Route425。
まだ続くのよ(笑)。