【6】より続く。
12時29分、
いつしか寄り添っていた、新しい谷も詰まった。
対岸の石積みが見えた。写真中央の木の左側になる。
渡って振り返り。
こっちからのほうがよくわかるな。
さっき辿ってきたほうの石積み橋台、あっちにいる時は気づけなかった。
かくして、
またも新たな谷への巻き道をゆく。
さっきもそうだったが、この巻き道パートは平穏なのよね~。地形上当然といえばそうやけど。
次の谷筋に出会うあたりから、
道の痕跡は希薄になってくる。
基本崩れていて、
時折このように痕跡が現れるような、そんなイメージ。
もちろん辿れるだけ辿りたいと思ってここまで来たけれど、勉強不足なわたくし、実際この木馬道がどのくらいの延長だったのかは知らなかった。
隧道という明確な目標はとっくにクリアしているし、どうもダレてきた感は否めず…。
そんな矢先の、12時42分。
うぐあ。
ここへ来て非常に歩きづらい、枯れ枝とうるさい藪のめんどくさい崩壊斜面。あー…萎える~。
頑張ってもう少し進んでみたが、結果、
ココロ折れた~。
わかりにくいが、前方には深めの沢が横切っていて、一筋縄ではいかなそうだった。てか、クリアは可能だったとは思うが、モチベーションが続かなかった、が正解。
12時44分。これ以上の進軍を断念。
大鯛の滝・滝頭からは1時間2分、鉄製階段からは1時間55分が経過していた。憶えている方もおられると思うが、この前には林道中奥線もやって来てるので、おっさん疲れちゃった(笑)。
なんたって、この日は「リハビリ」だったんだし。
少しだけ休憩して、12時49分、撤退を開始。
あと、やりたいことは二つあった。
13時28分、
見憶えのある滝頭付近まで戻って来た。隧道はもうすぐだ。
残り二つのやりたかったこと。一つはもうすでに紹介済みの動画を撮ること。ちなみにあの二本の動画、途中でスマホがオーバーヒートして録画が止まっちゃったので、やむなく二本になったという裏話が…。
で、最後にやりたかったのは、
ここでのお食事(笑)。
朝食は中奥林道端点で食べたが、その時にパンをひとつ残しておいたんである。もちろんここで食べるために。
いや~、
美味い(爆)。
非常に危険なところで食べてるように見えるが、ここは少し道幅も広くなってちょうど腰をおろしやすい岩もあり~で、よかった。…まあ危険なのは間違いないが(笑)。
隧道と滝を愛でつつ、
![c20f25d1.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20190331/13/quicknick/3b/83/j/o0560031514382053307.jpg?caw=800)
ついに来られたことを感謝!
10分少々ではあったが、素晴らしい時間だった。あとは、無事に戻ることだけだ。
14時19分、
鉄製階段。
そして14時22分。
ノートさん、ただいま~。
3時間40分の間に、前に停まっていた先客の車はなくなっていた。
以上、完結。