BABYMETAL、もはや手遅れの「発見」。 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
聖ヴァレンタイン・デイに先んじて、愛を告白(笑)。
 
 
今宵の音楽ネタは、長くなります。離脱するなら今のうちです(爆)。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
昔から、基本的に「極端な音楽」が好きだった。
 
積極的に新しいアーティストを聴くことがなくなって早や約20年、そんなわたくしが、相当に今さらなんだけども、チョー久々にめちゃくちゃハマっている「極端な」アーティストがいる。すでに予兆をポロリしているから、お察しかと思うが(笑)。
 
 
昨年末くらいから、
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今さら「発見」したBABYMETALにハマっている。もう、取り憑かれている、と言っても過言ではないレベル※写真はネットからお借りしました。
 
BABYMETAL(以下BM)は、「アイドルとメタルの融合」をテーマに2010年に結成されたダンス+メタルユニットで、写真中央がヴォーカル&ダンスのSu-METAL(スゥメタル)、向かって左がYUIMETAL(ユイメタル)、右がMOAMETAL(モアメタル)、ともにダンス&スクリーム担当。ライヴに於いては、「神バンド」なる凄腕のバックバンドを従えてのパフォーマンスとなる。
 
この辺の情報は、もちろんハマってから知ったこと。とりあえず、あるアーティストにここまで「熱病のように」ハマったことは過去なかったし、今後もない気がする。
 
 

 
 
ハマりすぎたのか、なんかおかしなテンションになってて。
 
とりあえずBMは、スタジオアルバムは2枚しか出てないので
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早々に購入はしたのだが、まだ開封していないっていう(笑)。
 
 
 
 
左が1st「BABYMETAL」、右が2nd「METAL RESISTANCE」だが、現在もっぱら(ほぼ)1stの曲だけを、
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YouTubeでアホみたいに毎日毎日引くほど(爆)聴いている。同じ曲でもいろんなライヴ・ヴァージョンがあるし、関連動画など含めて全く飽きることがない。
 
1stはYouTubeで通して聴いたが、2ndに至っては1曲を除いて全くの未聴。いつになるかは知らないが、気が済んだと思ったら、ようやく2ndの曲に移行しようかな~と。アホちゃうか(爆)。
 
なんてヘンな聴き方だろう…と我ながら思う。まあでも、より長く楽しめるかな、と(笑)。
 
 
でもたぶん、BMの作品で購入するなら、間違いなくライヴもののほうがいいんだろうと思う。
 
 

 
 
正直、最低あと6年は早く知りたかったと心の底から思う。6年前から知ってたとすれば、間違いなくその間にライヴに参戦できてたはずだ。なんでかって…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
BMは、ライヴが圧巻。らしい。
 
なのに、
2018年10月、YUIMETALが脱退。
 
つまり…
わたくしが耽溺する「この3人での」BMのライヴは、もう見ることができない。
 
悲しすぎる。こんなにも好きなのに。
 
 
 
あぁダメだ、話を変える(笑)。
 
 

 
きっかけはもう忘れたが、なんで今さら聴いてみようと思ったのだったか…。以前から名前だけは知っていた。海外の大物メタルアーティストたちからも評判がいい、みたいな断片的伝聞情報はあったし、「YUIMETAL脱退」のネットニュースも昨年目にしていたのだが、なにしろこちとら現役を退いた懷メロ・メタリスト(笑)、これまで食指が動くことはなかったのに。
 
とりあえず思い立って、まず観てみたのが、これも曲名だけは知っていた「ギミチョコ!!」のPV。衝撃だった。
 
 
わたくし35年来のヘヴィ・メタル愛好家だが、同時に音楽的な趣味嗜好は相当に広いという自負があるし、「アイドル」と呼ばれる人たちに対しても抵抗も嫌悪もない。なので、そこで観た「極端なもの」を即座にまるっと受け入れた。なんか知らんけど、これは凄い!と。
 
 
 
 

 
 
で、続いて観た動画。これが決定的だった。
 
2014年夏、イギリスで行われたメタル・フェス「ソニスフィア・ファスティヴァル」でのライヴ、そのステージで披露された、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のパフォーマンス。おぉ?さっきの「ギミチョコ!」と全然違う感じの曲やぞ?とか思ってたら…
 
わたくしこれを観て、不覚にも泣きそうに…いや、ちょっと泣いたかも。
 
 
 
この3人の女の子の「戦闘モード」にグッときた。開始39秒あたり、それまではかなげな表情でスキャットしていたSu-METALの眼がグッとオーディエンスを睨みつけるとこで、まずゾクッと。で、曲が始まると同時にフィールドに渦巻く巨大な二つのモッシュピットと、全力疾走で駆け回るYUIMETALとMOAMETALに度肝を抜かれ…
 
この曲はセットリストの最後だったようで、感動的な「We are?」「BABYMETAL!」のコール&レスポンスを経て、曲が終わるやいなや始まる「We want more!」のコール。そんな中を「しーゆー!」とおしとやかに立ち去る三人娘。最高すぎる!
 
堂々たる彼女たち(バンド含む)のパフォーマンスに、そしてオーディエンスの熱狂に、最初から最後まで鳥肌が立ちっぱなし。
 
 
すぽーん、とハマった瞬間だった。
 
 
後で知ったことだが、これはBMの初めてのアジア外でのライヴだったそう。
 
 
ヘヴィ・メタルを愛好する層というのは、たいてい保守的で排他的で偏狭(笑)、特に海外のメタルフェスに集まる連中なんてのは目当てのバンド以外、特に初モノには厳しく、そのパフォーマンスに不満があれば容赦なくブーイングや物を投げ込んだり、という光景が当たり前、の世界。
見知らぬ異国でのそんな完全アウェイの中、彼女たちは神バンドのバックアップを受けて、堂々たるパフォーマンスをやりきり、およそ6万人(!)にも及ぶ本場のメタルヘッドたちを掌握した。
偏狭な一方、ライヴ・パフォーマンスでオーディエンスを圧倒できるバンド、アーティストについては、ほぼ無条件で支持され、評価される。これもメタルならではの話。
 
 
 
恐ろしいことに、Su-METALは当時16歳、YUIMETALとMOAMETALは15歳。見た目はほんと幼さを感じるが(特にYUI、MOAの二人)、ステージでは真のプロフェッショナルたち。
 
 
 
心の底から尊敬する。凄い。
 
 
 
結果、後に「今年のソニスフィア最大の収穫は、BMを呼んだことだ」との評価を確固たるものにした、という伝説のライヴの動画だったんである。
 
 

かくして、わたくし「落ちた」、この一本の動画で。
 
 
 

 
 
 
 
 
で、わたくしが思わず目から汗がにじんだのは、その素晴らしいライヴ・パフォーマンスのせいだけじゃなかった。だってさあ…
 
 
 
わたくしみたいなおっさんメタリストからすれば、日本のアーティストが海外のフェスで、しかも「日本語で歌って」(←ココ重要大喝采を浴びるなんて、空前絶後の有り得ない話。マジで感動した。
 
 
 
これ、偉大なる先達であるLOUDNESSも含めて、未だかつて日本のいかなるロックバンドも成し得なかった物凄い偉業だってことを、日本のメディアが正しく評価しないから、わたくしがついこないだまで知らないという事態になっちゃったじゃないの(責任転嫁)。
 
 
 
そしてそれを成し遂げたのが、三人の可愛らしい女の子(と四人の神)だったってのが、もう痛快無比!
 
 
 
 
そう、ある程度聴きこんだ時点でハタと気づいたのだが、なんならこのBM、歌詞に占める英語の割合が、普段耳に入ってくるJ-POPなんかと比べてもめっちゃ少ないのである。これは確実に意図的なものだとわたくし思ってるのだが、果たして。
 
 
 
余談だが、以前紹介して大好評だった(爆)二井原実×稲葉浩志の対談中でも、今思えばBMのことであろう話題が出ていた。「最近は海外でも日本語で歌って受け入れられているバンドがいて云々」で、「母国語に誇りも持てるし、素晴らしいよね」と。LOUDNESSも日本語で歌ってくれっていうオファーが増えているとか。凄い時代になってるやん…
 
 
 

 
 
そうそう、YUIMETALとMOAMETALのダンス…つうか演劇っつうか、これも衝撃だった。とても可愛らしいベビーフェイスな二人だが、やってることが「単にアイドルが可愛く踊る」の類いとは違うのが一目瞭然。曲の世界観を伝え、感情のうねりを増幅させるような個性的な振付のダンスが直接視覚に訴えることで、日本語を解さない海外のオーディエンスをも巻き込んで行くんだろう。決して可愛いお飾りではなく、BMという存在の非常に重要な部分を担っていると思った。
 
そうね、この二人の見分けがつくようになったら、もう手遅れかと(爆)。
 

 

 
ここで、わたくしが最初に観て鈍器で殴打されたような衝撃を受けた「ギミチョコ!」、そのPVを。
 
 
 
 
 
 
五寸釘を全力・全速力で叩きこむような重いビートに乗っかる、ポップな狂気。それを増幅させるのはやはり、YUIMETALとMOAMETALによる「あだだだ」「わだだだ」スクリームと、アイドルらしからぬ強烈にクセの強い振付のダンス。なのに同時に、アイドルポップとしてもキッチリ成立しているというこの恐ろしさよ。Su-METAL、めっちゃカワイイし(笑)。
 
 
コレを観て
「な、なんじゃあこりゃあ!?」となって、他も観て、ハマる、と。この入り方って、ファンの間でもけっこうあるあるみたいですな(笑)。
 
BMは2014年、先の動画のソニスフィア・フェス出演直後にレディー・ガガ(!)北米ツアーのオープニング・アクトを務めているのだが、この「ギミチョコ!」PVを観たレディー・ガガがいたく気に入ってて自らオファーした、とか。そんだけ破壊力満点のPVってことですな。初めて聴いたせいもあり、まさに「ダンス+メタルユニット」を体現していると思った。
 
 
 
 
その「ギミチョコ!」をライヴ動画でも。先の「IDZ」と同じ日、ソニスフィア・フェスでのパフォーマンスである。
 
 
「IDZ」は当日演った最後の曲だったので、プレイリストではこっちの方が先、ってことになるが…いやはや…冒頭、オーディエンスを見て不敵な笑みを浮かべるMOAMETALがめっちゃカッコいい(笑)。呑んでかかってる感があるな。中間部のコール&レスポンスも、物おじしてる様子が(ほんとはしてたのかもしれないが)全然感じられない。わけわからん和製英語のサビを無理くり歌わせる根性も凄いし(爆)。
 
案外流暢に煽るSu-METALに対し…
 
MOAMETAL「あい・きゃんと・ひあーゆー!」
YUIMETAL「らうだーらうだー!」
 
カワイイやん…(笑)。
 
 
いや~、なんともキモの据わった女の子たち。
 
 
BMのライヴって、恐らく海外のメタルヘッド達にとって、まさに「カルチャーショック」、鈍器で殴打される以上の衝撃(笑)だったに違いない。三人のカワイイ女の子が極上のメタルをバックに歌って踊るとか。そもそも、メタルバンドにダンサーがいること自体が唯一無二(たぶん)やし。しかも、バックバンドはオニのように上手いし。
 
 

 
 
この二曲に始まり、数本の動画を観た時点でわかったことは、BMが「世界的に見て新しい、聴いたことのないラウド・ミュージック」をやっている、ということ。その楽曲の世界観をライヴパフォーマンスにおいて表現するために、YUIMETALとMOAMETALによる、時にはシアトリカルでさえあるクセの強いダンスが有効な(まさに)舞台装置となっている、ということ。またそれらはバックを固めるチョー凄腕の「神バンド」があってのハナシだということ。
 
そしてそれらを統べるSu-METALは、とてつもないヴォーカリストだということ。
 
これについては、また改める。
 
 
 
え?まだやんの?(爆)
 
 
あぁやるともさ、需要がなかろうが、自分のために(笑)。
 
 
今宵はここまで「我が馴れ初めと雑感、現在の思いのたけの一部」を書いた。これから何度BMのことを書くかはわからないが、書庫分けを検討する勢いなのでよろしこ(爆)。