【7】より続く。
進軍開始以来約4時間50分、距離にして約8.6km。魔境の奥深くで我々決死隊を待っていたモノ。
それは…
営林署の詰所…の廃墟。
ちょっと感動した。
進軍開始以来初めて見る建造物だったし、しかも廃墟とはいえ、ご覧のようにほぼ現役に近いほどしっかりしている…ように見えたから。何よりも…こんな奥地に。
先ほどの「集合解散場所」の起点はここに違いない。ここで作業員の方々が寝泊りしていたんだろう。
外壁に掲示されてる看板。
どれも、まったくもってそのとおり!
せっかくなんで、ちょっと失礼して、中を拝見…。
廃墟って、正直なとこ守備範囲外。わたくしは上ってないけど、2階はちょっとヤバかったらしい(汗)。
当然、荒らされたり落書きなんかはなかった。…てか、ここまで来るDQNとかおったら凄いな(爆)。
今(2010年)はまだ2階にも上れるほどコンディションはいいけど、
このまま朽ちていくのでしょうな…。
詰所前から奥は…
どうなってんのこれ!?
林道上には、おびただしい量の伐採された木と思しき丸太とか枝とかが放置されていて、エライことになっている。一本橋よろしく丸太の上を歩く以外に、歩行はほぼ不可能。
…実際のところ、コレ一種の通行止め措置じゃないのかな~。
その丸太上から
下界側を振り返り。
真昼の陽光の中で、まるで夢幻のような…。
ちなみに、左に写ってる建物は入口がガラ空き。
何やら伝票だか帳票類的なものも…ええの~?
さて…ひととおり遊ばせていただいたが、
まだ終わらねぇよ!(泣笑)
時刻は11時39分。タイムリミットにはまだ早いし道もまだ続いている。終われない。
正直なところ、全員いささかウンザリし始めていた(のではないかと思う)。ある意味、物理的な強制終了…すなわちひと目見て進軍を断念せざるを得ないような大崩落のたぐいを、待っているような部分もあったかと。
だが、林道は甘噛みを繰り返すのみ(笑)。まるで罠のように決死隊をここまで導いた。
こうなったら、付き合ってやろうじゃねえか!
(あくまでわたくし個人の心の声ですよ・笑)。
残り時間を考えても、決着は近い。
進軍(もはや死の行軍?)再開。ちらっと振り返り。
うう…涙でかすんで…って、ただのピンボケやん笑。
脇にはこんな基礎遺構。
ここになんかあったのは、いつごろのことなんだろうか…。前日見た上川坑のことを思い出した。
そう、これらって同じ遠征内の出来事なのよ。
そしてすぐに現れた…コレは
分岐だ。
本線は左と思われるが、まずは下り気味の右の道をチェック。詰所以前と比べて、一見して道の「癈度」が上がったのがお分かりいただけるだろうか?
下っていくと用途不明の平場があり、すぐに道は終わっていた。だが、見所がふたつ。
まずはコレ。
下って右側にすごく立派な木があり、その幹とも根ともつかないものが断崖に向かって躍りだしていた。写ってないが、右上あたりには小さな祠もあった。確かに現物を見れば、山の男たちがこれに神性を見出すのは当然だろうな、と思えた。
で、もうひとつは…
スマッシュ★ヒット~(爆)
コレはウケタ(笑)。倒木だか伐採された木だか知らないが、倒れた木が看板をジャストミート(笑)。無残に叩き潰されている。ひで~。
さて、本線へ復帰。時刻は11時44分。
こんなとこにまでカーブミラーがあって、今更ながら驚く。かつてはこんなとこまでも車が入れたのか…。
そして、またも崩落。
コレだけ見るとヤバそうやけど、さほど苦労はしなかった。今さら驚かんわ…って感じ。
コンクリ暗渠のおかげで崩落が止まっている…。
まさに、死の行軍。
往路にして行軍時間5時間越え。行軍距離9km越え。その全てが廃道。
チームだからこそ来れたこの道程。単独では、いろんな意味で無理だっただろう。
時刻は11時48分。決着は近い。
【9】に続く。記事も終わらねえ~(笑)