2014年7月12日、京都・伏見周辺の橋などをシバキ回した、その最後近くに訪ねた物件をご紹介。今回は、パノラマ撮りなどへんちくりんな写真もブッ込んでみましたよ。
ちなみに、この日のネタで記事にしているのは、ここの50分前に見つけた旧・京都電燈変電所。
タメずに行きますぞ。
まずは挨拶代わりの(謎)パノラマで。
これが(一部では)有名な澱川(よどがわ)橋梁であります。
場所はコチラ→http://www.its-mo.com/z-125720218-488766106-11.htm
川の名は宇治川だが、琵琶湖から流れ出た瀬田川が京都府に入ると宇治川に名を変えただけで、実際には淀川本流にあたる。
余談だが、現在一般的に淀川と呼ばれるのはもう数キロ下流、桂川と木津川との三川合流点からである。
写真右手が桃山御陵前駅、左手が向島駅方向になる。右端の高架は京都外環状線。
必要ないかも知れんけど、
この橋梁を語る時に欠かせないキーワードが、「ペンシルバニアトラス」という型式名。希少なこの型式は、プラットトラスのバリエーションに分類される。
プラットトラスとは、橋の中央から斜材が逆ハの字に配置されている型式(いまいちわかりにくい参考・笑)。
ペンシルバニアトラスは分格トラスとも言い、文字通り部材が長くなり過ぎないように(ひとつの部材が長大化するほど、応力が作用した時に折れ曲がるなどの支障が生じるため)、格点(結合点)を増やして応力を分散させる、というもの・・・平たく言えば(笑)。
え?平たくなってない?(爆)
え~、つまり。
まぁこの手の話は、ボロが出る前にやめとく(ヲイ
きれいに塗装されているために気づきにくいが、
というわけでこの橋梁、
わかりますかね?
登録有形文化財に指定されているんである。さらに言えば、土木学会選近代土木遺産Aランク物件でもある。
こんな角度で眺められるのも、
素敵やん?(笑)
そしてもうひとつ、この橋梁の大きな特徴…
わかるだろうか?パノラマだとより伝わると思うのだが、
それは「この長さなのに橋脚がない」こと。
そう、この澱川橋梁、完成した時から現在に至るまで(!)、国内の単純トラス橋としては最大スパンを誇っているんである。
そのスパン、実に164.4m。
まさに分格トラスならではの、超長尺スパンであると言える。
この頃、スマホのカメラで
普段はあまりやらない、
そして、お待たせしました(誰に?)、
「最高ですか?」「最高でーす!」(爆)
このように、間近で舐めるよーに観察できるこの橋梁、お勧めですよ!
以上、完結。