2014年11月25日。この日も東京に出張で来ていたわたくし、中央区八丁堀にてその日最後の商談を少し早めに終わらせることができたので、ちょっと周辺をぶらついてからホテルへ戻ることにした。
まあ天気はあいにくな感じだったけど、我がパッションの炎は、そんなことでは消えはしない!(←馬鹿)
でー。
最寄りの橋に来てみた。それ自体はパッとしなかったが、下流側をうかがうと、
うん、あれはきっといいものだよ。
もちろん下調べもなにもしてきていないが、目視時点で確信。だって、プラットトラスなんだもん(笑)。速やかに現場へ急行。
西側から接近して、遠目からで、
キタコレ。めっちゃカッコいいのキちゃったよ!?
城門のように重厚なトラス。そこには扁額まで掲げられている。うわわわ、最高やなコレ!?とか思わず声に出つつ接近。完全に変質者(爆)。
扁額には
ブレブレやけど右書きで「南高橋」。親柱には「みなみたかばし」とあった。
場所はコチラ。
正直、全く知らなかった、こんな橋。右書きの扁額ってことは、少なくとも戦前の橋ではあるだろう。これもやはり東京によくある震災(関東大震災)復興橋なのだろうか?
…という疑問に答えるように、橋の西詰には案内の看板が2枚建てられていた。それを見て…思わず唸った。
かすれて読みにくかったりブレてたりで恐縮ながら、まずは続けて2枚。デカいサイズで貼るので、拡大してご覧ください。
なんということでしょう。
めんどくさがって読まなかった横着者(コラ)のために、ポイントを書きましょう(笑)。
やはり震災復興橋だったこの橋、昭和7年の竣功とのこと。だが肝心なのは、やはりただならぬオーラを発散していたあのトラス。
あのトラスは、明治37年に改築され、やはり震災で被害を受けた旧両国橋に使われていた三連トラス中央部分を補強の上で転用したものだと。つまりは、現存数の少ない明治製のトラスであり、都内に現存する鋼トラスとしては二番目に古く(全国で六番目)、現役車道用鋼トラス橋としては都内最古!
いや~やっぱタダモノじゃなかったのね~。
さらに明治期プラットトラスということで
ピン結合!上部材と垂直材の格点にピンが確認できる。
極上。
ではおもむろに、渡ってみる。
橋上から望む上流側。
1枚目の写真の逆アングルになる。ちなみに川の名前は亀島川。
そしてコチラ、下流側。
あれに見えるは、亀島川水門。あのすぐ先で、亀島川は隅田川へと注ぐ。
ふと気づけば、
いつの間にやらライトアップのあかりが灯されていた。
なかなかに、
上品なムードがいい。無機質なトーンに塗装されたいにしえのトラスによく似合う。
渡りきって、東側より振り返り。
超スタイリッシュ~!
いやコレはカッコいいわ。
上流側より、サイドを。
わかりやすいプラットトラス。
今さらながらプラットトラスとは、斜材が逆ハの字に配置されたトラス橋をこう呼ぶのであります。
しかし水門のせいで、いまいち映えないのが残念。
雨の中、20分かけて堪能し尽くしました(笑)。
以上、完結。