今回ご紹介するのは朝イチに訪ねた、この遠征最大の目的地であったところ。
国道29号線の「道の駅 はが」にて車中泊、早暁4時20分には待ち切れず始動(笑)。
そして走ること36分(道中2か所停車)、
兵庫・鳥取県境をなす新戸倉トンネル手前へ到着。
いかにも近代トンネルっぽい地形。まだ全然登りが極まっていない段階でもう山に突っ込み、長大トンネルでブチ抜くために、地山が貧弱っつうか…。
近代っつっても1995年の建造ってことは20年以上経つわけだ。てことは、「アレ」が一線を退いてからもそれだけ経過してるってことで…。
延長は1,730m。
やはり長い。
この時間、ほとんど通行する車はない。誰にも邪魔されずにこうやって覗き込む近代トンネル、けっこう好きだったりする。…こんな時間にしかできない愉しみである。
で…なかなか明るくならないな(笑)。
ちょっとハリキリ過ぎたようだ(笑)。まったく車の通らない国道路肩にしばらく停車し、この後の立ち寄り地やルート選考などしながら時間つぶしすること15分。
おもむろに再始動。旧道に進入し、「アレ」を目指す。
その様子は動画でどうぞ。
いきなり、旧道終了。
左手に延びる道は、後付けであろう林道。ノートさんの正面の藪が旧道敷きになる。
コレは予想外。大して予習してこなかったので、普通に「アレ」…つまり旧隧道手前まで乗りつけられると思っていた。むむ…。
写真を撮り忘れたが路盤には人工的に盛り土され、その上は藪化していた。辛うじて歩けるのは路盤の右端くらいだった。
幸い、だいぶ明るくなってきた。長靴をONし、5時21分進軍開始!
少し進むと裏向きになった標識があった。振り返ると
おお~、旧波賀町のカントリーサイン!
2005年の大合併で宍粟(しそう)市となったが、旧隧道が現役の頃にはもちろん波賀町だったわけですな。しかしこの感じ…イイね!
写真中央の藪の薄いところが、今通ってきたところ。朝露にぐっしょりと濡れた藪で、いきなり全身びしょびしょに(笑)。
ここを過ぎると、
やっと藪がマシになった。
少しは歩きやすくなったが、同時に盛り土はグンと高さを増した。いよいよ隧道が近いのか…って、なんか…見えてますやん。
ガッツリと
見えてますやん!
歩くこと5分、5時26分。
涼しい早朝。だが、それだけではない冷気をまとった旧隧道、現わる。
【後篇】に続く。