戸倉隧道(廃) 【宍粟側・前篇】 (兵庫県宍粟市波賀町戸倉) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2015年8月23日、前日から敢行した「HTK (Hyogo、Tottori、Kyoto) 彷徨」の2日目。この日のネタで記事にしてるのは、午後も深くなってからの田君川橋梁三尾隧道
今回ご紹介するのは朝イチに訪ねた、この遠征最大の目的地であったところ。
 
 
 
国道29号線の「道の駅 はが」にて車中泊、早暁4時20分には待ち切れず始動(笑)。
 
 
そして走ること36分(道中2か所停車)、
 
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兵庫・鳥取県境をなす新戸倉トンネル手前へ到着。
 
いかにも近代トンネルっぽい地形。まだ全然登りが極まっていない段階でもう山に突っ込み、長大トンネルでブチ抜くために、地山が貧弱っつうか…。
 
 
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近代っつっても1995年の建造ってことは20年以上経つわけだ。てことは、「アレ」が一線を退いてからもそれだけ経過してるってことで…。
 
 
 
延長は1,730m。
 
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やはり長い。
 
この時間、ほとんど通行する車はない。誰にも邪魔されずにこうやって覗き込む近代トンネル、けっこう好きだったりする。…こんな時間にしかできない愉しみである。
 
 
で…なかなか明るくならないな(笑)。
 
 
ちょっとハリキリ過ぎたようだ(笑)。まったく車の通らない国道路肩にしばらく停車し、この後の立ち寄り地やルート選考などしながら時間つぶしすること15分。
 
 
おもむろに再始動。旧道に進入し、「アレ」を目指す。
 
その様子は動画でどうぞ。
 
 
 
 
 
いきなり、旧道終了。
 
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左手に延びる道は、後付けであろう林道。ノートさんの正面の藪が旧道敷きになる。
コレは予想外。大して予習してこなかったので、普通に「アレ」…つまり旧隧道手前まで乗りつけられると思っていた。むむ…。
 
写真を撮り忘れたが路盤には人工的に盛り土され、その上は藪化していた。辛うじて歩けるのは路盤の右端くらいだった。
 
 
 
幸い、だいぶ明るくなってきた。長靴をONし、5時21分進軍開始!
 
 
 
 
少し進むと裏向きになった標識があった。振り返ると
 
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おお~、旧波賀町のカントリーサイン!
 
2005年の大合併で宍粟(しそう)市となったが、旧隧道が現役の頃にはもちろん波賀町だったわけですな。しかしこの感じ…イイね!
 
写真中央の藪の薄いところが、今通ってきたところ。朝露にぐっしょりと濡れた藪で、いきなり全身びしょびしょに(笑)。
 
 
 
ここを過ぎると、
 
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やっと藪がマシになった。
 
少しは歩きやすくなったが、同時に盛り土はグンと高さを増した。いよいよ隧道が近いのか…って、なんか…見えてますやん。
 
 
 
ガッツリと
 
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えてますやん!
 
 
 
 
 
歩くこと5分、5時26分。
 
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涼しい早朝。だが、それだけではない冷気をまとった旧隧道、現わる。
 
 
 
 
 
【後篇】に続く。