2017年3月5日、発作的(笑)に敢行した「丸山ダムとともに去りぬ」弾丸ツアー。その名のとおり、岐阜県八百津町にある丸山ダム周辺への急襲探索だった。
何をしに行ったのか、ヨメに怒られてまで(笑)。ごく簡単に状況説明すると・・・。
昭和30年に完成し、木曽川の治水に多大な貢献を果たしてきた丸山ダム。現在、さらにこのダムのスペックを引き上げるための嵩上げ工事(なんと24.7mも!)が進んでおり、その「新丸山ダム」が完成すれば、ダム湖の総貯水量は一気に倍近くとなり、当然ながら水位もグンと上昇することになる。
その結果として、上流側ダム湖周辺の道路が水没することとなる。そして・・・その水没予定の道路の中に、酷道界の勇たる国道418号線の未整備~不通区間が含まれている。そこにある構造物たちとともに。
水没が決まっている道路を、お金をかけて整備する理由はない。それが酷道418号未整備区間が棄て置かれていた理由の一つでもある。そんな水没確定の区間にはいくつかの隧道と橋が存在し、中には全国区の有名物件も含まれているんである・・・。
はい、状況説明は以上です(笑)。
水没確定区間への通常アプローチは、
すでに封じられていた。
工事看板には全面通行止め2月28日までと書いてあるにもかかわらず。
仕方ない。すでに供用されているR418の付け替え区間と岐阜県道353号篠原八百津線という「地獄に垂らされた蜘蛛の糸」的なルートで目的エリアを目指す。
新設されたR418は
超のつく快走路。
交通事情の悪いこの地域の生命線として造られた、新たなる道。無駄だとは思わない。ちなみに背後の橋は、新旅足橋。なんと旅足川の谷底から200mもの上空に架かっているんだとか。うーん、しまった、ちょっとくらい下をのぞいて見るんだった…。
ここは下立(おりたち)トンネルの西側坑口前。
そしてそこで、ダム建設に伴う付け替え路ならではのものを発見。
多少ボケてるけど、大きめのサイズで貼るので拡大してご覧あれ。
「下立トンネルのいわれ記」と題されたその銘板に書かれているのは、かつて丸山ダム建設に伴い水没した下立村への献辞。「大義のため」という文言が胸を打つ。
新丸山ダム工事事務所の名で書かれているところが重要。なかなかこういうのは、いいものだ。
そして峰地区から
岐阜県道353号篠原八百津線へ。
かつてわたくしを退けたアイツの名前がこんなところにも!?が、今回は反対側から回り込んでいる。
言ったはずだ。「二度目は無ぇからな。」ってな。
いよいよ・・・
近づいてきた、目的のエリアに。
県道がR418と出会うその場所から、国道に沿って不吉な黒い線が描かれている。これはつまり、この交点から先が(一応)不通区間の始まりであることを意味している。
やがて…
来 た 。
【次回】に続く。