湯谷橋 (岐阜県加茂郡八百津町南戸) | 穴と橋とあれやらこれやら

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【前説】より続く。
 
 
 
夜を徹して駆け、いよいよ降り立った、
 
R418核心部分へのとば口に。
6412b363.jpg
 
 
 
ここまで連れてきてくれた県道は終点。橋から先はR418の不通(とされている)区間となる。
 
手前に立つ青看、右方向に八百津と兼山を示しているが、直進方向にはなんの表示もないことに注目。
 
そして、ここで見えているモノ全て、新丸山ダム湛水の暁には湖中に沈むことになる、すでにそんな場所にいる。
 
 
 
この重要地点で迎えてくれたのは、
a9be6016.jpg
 
 
この素敵なワーレントラス橋。
 
 
橋の両側に見える道路は、どちらもR418。現時点では、向かって右の八百津側が現世、向かって左の不通区間側は魔界、という見方もできる。…いずれ全てが消え去ることは変わりないが。
 
 
さてこの橋、ワーレンはワーレンでも、
 
 
ただのワーレンじゃあない。
b9ffbb69.jpg
 
 
ポニー・ワーレントラス。
 
左右の上弦材を結ぶ横構材がないトラス橋がポニーと呼ばれる。激レアではないけども、決してありふれてもいない。滋賀県だと犬上ダム近くの満作橋とかありますな。
 
 
 
左の親柱は健在。さっそくチェック。
6ff72dcb.jpg
 
 
「昭和二十九年三月竣功」。
 
 
 
向かって右の親柱は失われているが、かわりにトラスに銘板が。
53c56d00.jpg
 
 
「昭和28年(1953) 岐阜縣建造」。
 
汽車製造株式会社製のトラス。リベットが萌えますな~。
 
 
 
 
さて、この橋東詰、国道と県道の交点には
aa51b501.jpg
 
 
ある「名物」がある。
 
 
 
それがコチラ、
c4d6c344.jpg
 
 
まさに「酷」道の面目躍如。
 
「国道が否定された青看」として好き者には有名なコイツ。象徴的なシーンだと言える。
 
 
 
さて、渡りまして正対。
58aec7b7.jpg
 
 
こちら側にはおにぎりプレゼント(笑)。
 
R418の未整備・不通区間でおにぎりのある場所は貴重。全区間踏破してはいないけど、訪ねた範囲では…もしかしてココだけ!?かも。
 
 
そういえば。ここまで肝心のお名前が出ておりませんが?
 
 
向かって左、
1c4c2948.jpg
 
「ゆたにはし」。ようやく出た!
 
 
 
 
そして向かって右。
1247c0fd.jpg
 
 
…「湯谷川」。うをい!川の名前かよ!
 
なんとまあ、先ほど失われていた親柱が、橋名漢字表記のものだったようで…。
 
うーん、これもまた橋好きあるあるのひとつよのう…(笑)。
 
まあいい。間違いなく、漢字表記は湯谷橋だろう(笑)。
 
 
この全国的に有名な「酷道ホットスポット」において、湯谷橋はマイナーな存在のようだ。ご覧のように、なかなかイイ橋なのに。
 
そう、それはこの橋がつまらないからではない。
 
 
なんたって、相方?が有名すぎるからね~。
 
 
この弾丸ツアーにおける我が最大の目的も、実はそれ。
5432da27.jpg
 
 
ノートさん、早く向かいたがっております(違
 
 
 
旅足橋【1】に続く。
 
 
《参考》
3f1401f8.jpg