【前説】より続く。
夜を徹して駆け、いよいよ降り立った、
R418核心部分へのとば口に。
ここまで連れてきてくれた県道は終点。橋から先はR418の不通(とされている)区間となる。
手前に立つ青看、右方向に八百津と兼山を示しているが、直進方向にはなんの表示もないことに注目。
そして、ここで見えているモノ全て、新丸山ダム湛水の暁には湖中に沈むことになる、すでにそんな場所にいる。
この重要地点で迎えてくれたのは、
この素敵なワーレントラス橋。
橋の両側に見える道路は、どちらもR418。現時点では、向かって右の八百津側が現世、向かって左の不通区間側は魔界、という見方もできる。…いずれ全てが消え去ることは変わりないが。
さてこの橋、ワーレンはワーレンでも、
ただのワーレンじゃあない。
ポニー・ワーレントラス。
左右の上弦材を結ぶ横構材がないトラス橋がポニーと呼ばれる。激レアではないけども、決してありふれてもいない。滋賀県だと犬上ダム近くの満作橋とかありますな。
左の親柱は健在。さっそくチェック。
「昭和二十九年三月竣功」。
向かって右の親柱は失われているが、かわりにトラスに銘板が。
「昭和28年(1953) 岐阜縣建造」。
汽車製造株式会社製のトラス。リベットが萌えますな~。
さて、この橋東詰、国道と県道の交点には
ある「名物」がある。
それがコチラ、
まさに「酷」道の面目躍如。
「国道が否定された青看」として好き者には有名なコイツ。象徴的なシーンだと言える。
さて、渡りまして正対。
こちら側にはおにぎりのプレゼントが(笑)。
R418の未整備・不通区間でおにぎりのある場所は貴重。全区間踏破してはいないけど、訪ねた範囲では…もしかしてココだけ!?かも。
そういえば。ここまで肝心のお名前が出ておりませんが?
向かって左、
「ゆたにはし」。ようやく出た!
そして向かって右。
…「湯谷川」。うをい!川の名前かよ!
なんとまあ、先ほど失われていた親柱が、橋名漢字表記のものだったようで…。
うーん、これもまた、「橋好きあるある」のひとつよのう…(笑)。
まあいい。間違いなく、漢字表記は湯谷橋だろう(笑)。
この全国的に有名な「酷道ホットスポット」において、湯谷橋はマイナーな存在のようだ。ご覧のように、なかなかイイ橋なのに。
そう、それはこの橋がつまらないからではない。
なんたって、相方?が有名すぎるからね~。
この弾丸ツアーにおける我が最大の目的も、実はそれ。
ノートさん、早く向かいたがっております(違
旅足橋【1】に続く。
《参考》