白倉林道2010~その様相、隧道、橋【6】 (三重県北牟婁郡紀北町海山区相賀) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【5】より続く。
 
 
 
 
 
 
 
 
なんかもの凄いことになってる隧道が現れた・・・。
 
コレももちろん事前に知ってた白倉衝撃シーンのひとつだったが、それにしても・・・。
 
 
 
 
 
 

まあ落ち着け。その前に、橋をチェックしておこう。名前は、
 
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二の俣橋。

最初に出てきた衝撃の廃橋と同じ名前。ちなみにこの橋の竣工表記は昭和41年2月だった。着実に時期が下がってるね~。

 
 
 
 
 
 

さて・・・お待たせしました。
 
 
 
 
おもむろに隧道へと歩を進める。
 
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あなたは、コレをどう見る?
実に8本ものワイルド極まる素掘り隧道をくぐって、はるばるこの魔境まで分け入ってきたが、ここへ来てまさかのコンクリ巻きかよ!!なんでこれまでコンクリで巻かなかった!?
 
いや、これ…コンクリ巻きってなキャワウィイもんじゃない。
コンクリ充填やないかい!
 
 
という、ある意味真っ当なツッコミだけでは済まんぞ。



 
決死隊の面々の見上げる先・・・
 
 

なんじゃあ こりゃああぁぁ!!!
竪坑のごとき岩盤のくり抜き。コレ・・・絶対「本気でヤる気」やったやろ!
 
この状態、本気で堀割にするつもりやったように見えるのだが、無理ムリでしょうよコレは!
こんな高さまでガッツリ掘り込んであるのがスゴい!まるで石切場状態。
 
コンクリ巻き(否、充填)の登場といい、この岩に何か極力穴を穿ちたくない問題か理由があったのだろうね。何かはかり知れない理由が・・・。あるいは
 
 
 
 
 

シェフの気まぐれ?(大爆)。






なんにせよ、コレが

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白倉9号隧道なんだろう。こちら魔境側坑口。
 
非常に薄い衝立のような岩を、文字通りぶち抜いてコンクリ注入!って感じですな。
 
 
 

デカイ落石と、首チョンパ(死語)のカーブミラー。なんか、もう…笑うしかないなアハハハハ~。

 
 
 
 

そして、振り返ればそこには間髪入れず、もう一発。


 
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白倉10号隧道登場。またもコンクリ。
 
ちょっとやり過ぎやぞ白倉林道(爆)!

 
 
 

とてもロケーションから想像できない、平穏な洞内。
 
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まるで市街地の人道トンネルみたい。…無照明なとこ以外は。底知れなさすぎ、白倉…。
 
 
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10号隧道、魔境側坑口。なんで馬蹄形断面やねん…もうツッコミ疲れたわ(笑)。
 
かくして9時47分、10号隧道をクリア。
 
 
 
 
 
 
結果として、この10号隧道が、当日確認できた最後の隧道となった。
 
ここからどうなるか?それはね…。
 
 
 
 
 
 
それはすぐにやってきた。時は9時57分。
 
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先頭を行くよとと隊長の行く手がやたら白々と明るい…
 
 
 
 
 
 
あああ…ここか…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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落!
 
こここそが、よとと隊長単独アタックの際に撤退を決意させた大崩落ポイント。ひと目で、その判断を支持したくなる光景だ。目測で40mほど先に路盤が見えているが、その間がきれいさっぱり消失している。
 
 
 
谷を見れば…
 
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…(ゴクリ)。
 
 
 
 
しかーーし!!
 
よとと隊長はこの先を目指すべくリベンジの意味で今回の再アタックを敢行されているのだし、我々決死隊の面々もそれこそが望むところ。
 
 
 
退くことは、ありえない。粛々と攻略するのみ。
 
 
 
 
実は決死隊の中で唯一、yo314氏がかつてここをクリアされた経験があった。これは非常に勇気づけられる事実。
 
 
さっそくにアドバイスをいただいて…
 
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当然ながら、攻略中は余裕をかましていられるわけもなく、撮ったのがこの1枚。
 
これは谷側を見下ろした光景。遠近感がピンと来ないな。だいぶ高巻いて通過したのだが、あのコンクリの残骸が何なのかははっきりしない。おそらくはかつての擁壁の残骸だと思うのだが…あんなところに?(瀧汗)
 
 
 
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もう一息…慎重に…
 
 
 
 
 
 
 
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クリア!!
 
こうして見ると相当ヤバそうだが、実際に攻略してみると見た目ほどは難しくなかった。(いや、十分ヤバイし、簡単に死ねるけど)。
 
 
 
 
決死隊全員が、順次クリア。難所を無事突破することができた。時は10時03分、進軍開始から約3時間半。距離にして約6km弱。
 
仮にここで引き返したとしても、往復12kmの廃道歩行。そして恐ろしいことに…
 
 
 
 
 
 
ここで終わりじゃないから。
 
 
あえて書かずにきたけど、そこそこ疲労してる、もちろん。改めて、生半可な場所じゃない、と気合を入れ直し、進軍再開。
 
 
 
 
 
 
 
 
10時08分、次なる橋登場。
 
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不動橋(ふどうはし)。
 
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1966年10月…って、なんで突然西暦やねん(笑)。66年といえば昭和41年。うん、辻褄合ってる。
 
 
 
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不動橋を振り返って。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
このへんまで来ると、
 
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木々もどっか浮世離れした感じが…。
 
 
 
 
 
 
 
 
白倉林道。ここは紀伊半島秘境中の秘境。
 
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道はまだまだ、まだまだ続く。
 
 
 
 
 
 
【7】へ続く。