慣例にのっとり、年始には干支にちなんだ物件をやって…あれ?やってなかったっけ?なんかわからんくなってきた(爆)。
今宵は、こんな変化球もあるよ、っていう異色系にて。
異色系だけに、いきなりこんな写真でスタート。
どこやねん(笑)。
ここは何度か利用しているんだが、いつもガラガラ。いや、まともな営業時間中に来てないからだろうが(笑)、「いぶし」という名称とあいまって、わたくしのイメージとしてはシブ~いイメージ。
そんなシブ~い道の駅の一画に、
さらにシブ~いものがあるんでございます。
これに気づいたのはこの時だっけ?もっと前だっけ?忘れたが、写真を撮ったのはコレが最初だった。
それが、コチラ。
見慣れないって人が多かろう。
写真右にある看板には
「ふるさと林道緊急整備事業畔畑~彦谷線猪臥山トンネル(古川工区)新設工事」。
そこには、この道の駅から数km南下したところにある猪臥山(いぶしやま)トンネルの工事看板が掲げられているんである。
こういう地質縦断図の看板って、
たまに現場で掲出されたりしているものだが、こんな道の駅に展示されているなんて極めて異例。
多分これ、展示用に作ったんじゃなくて
実際に現場で掲出されていたものだと思う。
さらに言えば、三枚上の写真右端の看板、これもきっと現場事務所に掲げられていた看板そのものだと思う。要は、竣工して不要となった看板を、この最寄りの道の駅で展示してると。
さっき書いたように極めて異例なこの展示、なんでなのかは不明。ただ、実はこのトンネル、都道府県道のトンネルとしては全国で最長なのだそうで、建設時には林道だったことから、当時は林道のトンネルとして全国最長だった、という。
その延長は、
4,475m。
ちなみに上の写真の工事銘板は飛騨古川側坑口に設置されていたもので、延長の後ろのカッコ内、つまり2,435mが、古川工区の担当した延長ってことになる。
さて、写真は道の駅に戻る。
さらに興味深いのが、
この奉納絵馬。
工事の無事故・安全を願ってのもので、看板にも(そして銘板にも)あったとおり、JV(共同企業体)を組んだ大林・前田・土屋の三社による祈願となっていた。
こういうのも、それこそ現場事務所の中とかにあるはずのもの。目にする機会はそうそうないので大変貴重だと思う。
これを見てからというもの、

猪臥山トンネルにさしかかると、脳内が「プロジェクトX」モードに(笑)。中島みゆきさんの「地上の星」が流れ出すように(爆)。
いや~実際、
なかなかに長いっすよ、このトンネルは。
道の駅の地質縦断図を、再度よく見ていただきたい。月ごとの進捗がTEPRA的なもので張り付けられていたはずなのだが、半分くらいは剥がされてしまっている。こういう場所に掛けっぱなしになっていると、しょーもない悪戯をする馬鹿もいるようで、残念だ。
いずれ、世紀を跨いだ工事だった猪臥山トンネル。通られた際には、ぜひ道の駅にも立ち寄って、これらの工事看板を見てみてはいかがだろうか。
以上、完結。
トンネル写真が最後に一枚登場するだけという実験的手法は、いかがでしたでしょうか(爆)。