大鮫隧道 【1】 (宮城県東松島市宮戸潜ヶ浦~宮戸観音山) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2011年1月30日、第三次宮城県探索。今宵から3回に分けてご紹介するのは、烏頭隧道(仮)菅田隧道に続いて訪ねた物件。そう、この三つの物件、けっこう近接したエリアにある。
 
 
菅田隧道を後に、再度室浜の集落を抜けて北上。
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この日の天気はこんな感じ。左手に見えているのは川じゃなく、複雑に入り組んだ海。
 
 
 
そして差しかかった分岐点。物件があるはずの方向は
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うーん(笑)。
 
 
足跡はあったが、車両の轍はなかった。地元の方(たぶん)が車で入らないという事実、左側にある通行注意の看板、高さ制限バーのように渡された水管的なもの。どれもが「オマエ、覚悟があってこの先に入るんだな?」と脅迫してくるかのよう。
 
 
覚悟ならあるともさ!←バカ
 
 
この日が事実上初めてのスノードライブだったわたくし、最初はおっかなびっくりだったが、仙台からここまでで一定の感覚は掴んだつもりだった。が、ここまでは基本的に圧雪路。
 
このような
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轍もない積雪路は初体験。我ながらアホやな~。
 
 
 
 
緊張しながら進むこと、約200m。
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緊張を和らげるアイテムは出てこなかった(笑)。
 
 
 
そこからは、
 
 
 
 
すぐだった。

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うおおおおおおお。
 
イカツイ!そして美しい!
 
この隧道も、単に地図上のトンネル表記を目指してやって来ただけで、どんなものかは知らなかった。立地的にちょっと期待はしていたが、ここまでの上モノとは!
 

 

 
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早速レンタカーを降りまして…
 
 
 
 
正対。
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素掘り隧道と雪のコラボレーション、ここまで美しいとは。
 
白一色じゃなく、粉砂糖を振ったような岩の風合いが、もうたまりませんな~。
 
 
 
もう少し接近して、フラッシュ・オン。
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こ~な~ゆき~ねえ こーこーろまーでしーろく~。
 
いや、現場でレミオロメンを口ずさんだわけじゃないのだが、今写真を見てなんとなく(笑)。
 
 
 
フラッシュ焚いたらなんかおかしな色合いになっちゃったが、
 
坑口脇の岩壁は氷結していた。
 
上部は大きく開いており、以前崩落したのかもしれない。実際に、分岐点に立っていた通行注意看板には、「この先のトンネル出入り口付近は落石の恐れがあります。通行する際は注意して下さい。」と書かれていたから。
 
 
 
ここで振り返ってみたらば…
 
息を呑んだ。
 
 
 
 
わたくしの「鉄板の構図」史上、
 
屈指の名場面ではないかと。
 
五本の指には入ると思う。まるで墨彩画のような、淡くて繊細な景。
 
 
 
 
【2】に続く。