菅田隧道を後に、再度室浜の集落を抜けて北上。
この日の天気はこんな感じ。左手に見えているのは川じゃなく、複雑に入り組んだ海。
そして差しかかった分岐点。物件があるはずの方向は
うーん(笑)。
足跡はあったが、車両の轍はなかった。地元の方(たぶん)が車で入らないという事実、左側にある通行注意の看板、高さ制限バーのように渡された水管的なもの。どれもが「オマエ、覚悟があってこの先に入るんだな?」と脅迫してくるかのよう。
覚悟ならあるともさ!←バカ
この日が事実上初めてのスノードライブだったわたくし、最初はおっかなびっくりだったが、仙台からここまでで一定の感覚は掴んだつもりだった。が、ここまでは基本的に圧雪路。
このような
轍もない積雪路は初体験。我ながらアホやな~。
緊張しながら進むこと、約200m。
緊張を和らげるアイテムは出てこなかった(笑)。
そこからは、
すぐだった。
うおおおおおおお。
イカツイ!そして美しい!
この隧道も、単に地図上のトンネル表記を目指してやって来ただけで、どんなものかは知らなかった。立地的にちょっと期待はしていたが、ここまでの上モノとは!
![447887bd.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20190331/13/quicknick/3f/50/j/o0560042014382044815.jpg?caw=800)
早速レンタカーを降りまして…
正対。
素掘り隧道と雪のコラボレーション、ここまで美しいとは。
白一色じゃなく、粉砂糖を振ったような岩の風合いが、もうたまりませんな~。
もう少し接近して、フラッシュ・オン。
こ~な~ゆき~ねえ こーこーろまーでしーろく~。
いや、現場でレミオロメンを口ずさんだわけじゃないのだが、今写真を見てなんとなく(笑)。
フラッシュ焚いたらなんかおかしな色合いになっちゃったが、
坑口脇の岩壁は氷結していた。
上部は大きく開いており、以前崩落したのかもしれない。実際に、分岐点に立っていた通行注意看板には、「この先のトンネル出入り口付近は落石の恐れがあります。通行する際は注意して下さい。」と書かれていたから。
ここで振り返ってみたらば…
息を呑んだ。
わたくしの「鉄板の構図」史上、
屈指の名場面ではないかと。
五本の指には入ると思う。まるで墨彩画のような、淡くて繊細な景。
【2】に続く。