2018年2月9日、かねてから訪ねたかったところの近くに仕事で行ったので、これ幸いと立ち寄った。
目指す公園が見えてきた
あそこにあるということなんだが…
…あ、あった!
遊具の奥に…わかりますかね?
正対。
立派な石碑…みたいな、謎の物体。
これこそ、2017年4月に「発見」されたラジオ塔。現時点で最も新しく確認された一基である。
ラジオ塔については、以前に「萩児童公園のラジオ塔」として一基紹介しているので、そちらを参照していただきたいが、ここのようにそれまで意味不明な物体として(たぶん)誰も気にしていなかったものが再発見されるなんてこともあるんやな~、と、ロマンを感じてしまった。もしかしたら、あなたの周りにもひっそりと在るかも?(ベタ
それにしても、萩児童公園のものとはまったくと言っていいほど形状が違う。この「似てなさ具合」も、ラジオ塔の魅力かも。
さて、まず目を引くのは、
ど真ん中の扁額。右書きで「竣功記念」と。
その上の帯石的なところには「大阪中央放送局」と刻まれている。
この、一見灯籠ふうな部分。
ここに、拡声装置的なものが設置されてたのだろうか。
なぜなら、
どうもなにかがあったっぽいので。
サイドアングル。
曲線を活かした、とても優雅なデザインだと思う。秀逸。
背面。
うん、全方位からカッコいいな(笑)。
この背面には、左右にそれぞれ銘板がはめ込まれていて、とてもきれいに残っていたのだが、非常~に判読しづらく…。御影石はアカーン(笑)。
でも大きめの画像で貼っておくので、解読を試みていただきたい。まずこれは左側のもの。
右上あたりと、他に何か所か「組合」という文字が見える。あと、左端には「工事請負者」なんかも。
続いて右側のやつ。
こっちはさらに難読。右から二列目になんか年号が刻まれてる気もするんだが、もうお手上げ。いやマジで、御影石は銘板には向いておりませんぞ(笑)。
これはもう少し暗い時間に、上か下からライトを当ててやれば判読できるヤツだ。…通報されそうやけど(爆)。
そういえば、萩児童公園のもののようにコールサインが入っているかと探したのだが、どこにも見当たらなかったな。
いつごろに建立されたものか判読できなかったが、間違いなく戦前のものだろう。これまでよくぞ撤去も破壊もされず、ここに有り続けてくれたものだ、と感動した。
せっかく正体が判明したのだから、何かしら説明板の設置などいかがでしょうか、東大阪市教育委員会どの(笑)。
以上、完結。