2015年5月1日、「史上最長の作戦」となった能登遠征最終日。前夜は能登を離脱して、小松市の「道の駅こまつ木場潟」にて車中泊。基本的には「あとは帰るだけ」のこの日。逡巡した結果、取りこぼしや心残り物件を拾いつつ、徐々に滋賀へ戻ることにした…
というのが、この日のネタで記事にしているあやとり橋のイントロだが、今宵ご紹介するのは、この日の一発目、前夜に思いついていた目的のブツ。
予告篇のこのポイントを、
もちろん左へ(笑)。
よく見ていただきたい。右側がガラ空きなのよ。
続いて現れる、
ここは直進。
そしてー
もうヤバい、というあたりで駐車スペースを発見。ここからは徒歩進軍とした。
時刻は早暁、5時15分。昏き森も、ようやく明るくなってきた。こんな時間にこんなところで、一体何を目的に…?
なーんて思う人も、このブログには来ない(ちょっと気に入っちゃったコレ・笑)。
徒歩に切り替えて程なく、
こんなんなってた。
この日も見切りは正解。いつの倒木かは不明だが、これは…実質廃道状態と言っていいかな。
そして、そのすぐ先で…
…あ。見えた、見えたよ!やっぱりあった!
その姿がはっきりしてくるにつれ、
おおお~…
雰囲気ある~。
今でこそこのように普通に電子地図に載っているが、以前(この探索よりもさらに昔)は隧道表記がなく、道が途切れて描かれていたと記憶している(少なくともわたくしの見ていた地図では)。
そこがどうなっているのか、もしかして隧道でもあるんじゃないかと興味があって付箋を貼ってたのを、前夜に見つけた、というわけで。やはり隧道を発見して、テンション急上昇!
ありがたいことに、ポータル向かって右側に銘板があった。
「高見隧道」、それがお名前だった。
昭和51年の完成ということで、思ったよりも新しい。いや、自分より若いと「新しい」と思ってしまうおっさん思考かな(笑)。
初見で感じた、えも言われぬ雰囲気。それを醸し出すのは、
やはりコイツだ。
この探索初日の朝、津々良隧道で見たような打ち破れたシェッドの残骸が、壮絶感をまき散らしていた。そして、なんだろう…この紐。電線か?
シェッドからそのまま続いて、洞内も波板で巻かれているが、

コレがまた、ぼっろぼろ(笑)。
天井だって
信用できんぞ~。
振り返りの、
鉄板の構図。
ホンマに鉄板貼られてますが~。
で、向き直れば…
やっぱ全然あきませんやん!
腐れきった波板がところどころ抜けて、赤ちゃんの頭ほどもある石が死屍累々と転がるデス・トラップ。あかーん。
うーん、
ダメだこりゃ(笑)。
いや~、見た目以上に、
うっすうすなんですなあ…。
いやいや、
地獄洞だ。
これでも…現役?
【後篇】に続く。