【お断り:今回は序章につき、隧道は登場しません。】
2015年2月1日の昼下がり、滋賀県竜王町「道の駅・竜王かがみの里」。時折雪が降りしきるあいにくの天候(また出た、荒天伝説!)の中、ここに集った8人の男たちがいた。
前日夜、三重県は関での新年会から流れてきたよとと氏、おろろん氏、Yori- yan 氏、ぱぱん氏、とのたま氏、ペッカー氏。そしてここから合流のピカ氏、そしてわたくし。
我々はこれより、ピカ氏よりもたらされた衝撃な物件情報を実地探索すべく、ここに集まったのである。
記事に入る前に、改めて確認しておく。
この隧道/トンネル趣味においての滋賀県というのは、房総や大分などとはまた別の意味で、確固たるステイタスを築いている。その狭い県土にあって、土木学会選近代土木遺産にランクされる道路隧道は実に16本。その内容も明治10年代の総石造隧道から大正期の総煉瓦隧道、コンクリートブロック隧道、果ては本邦最初期のボックスカルバート隧道など多種多様(記事にしてんのはコレだけやけど・瀧汗)。
ランクには入っていない隧道にも個性的な隧道がいくつもあり、まさに滋賀クオリティ!と胸をはれる、そうそうたるラインナップである。
その一方で、絶対的な物件数の少なさもまた事実。
近年では横山隧道が通行止めにされてはいるものの、廃隧道化は免れている状況で、完全なる(道路の)廃隧道はわずかに2本(うち1本がコレ)。そして、バラエティ豊かな隧道群においても、素掘りの隧道だけは残念ながら皆無…
…とされてきたが。
どうも、あるらしいの。
滋賀県において空前絶後の、「素掘りの廃隧道」が!!
しかもまったくノーマークな、ここ竜王に!ズドバーーン!!
その(ケンミンにとっては、まさに驚愕の)情報を事前に得たわたくし、自分なりに推測してみた。
近年では「三井アウトレットパーク滋賀竜王」がオープンし、関西圏の方には比較的名の知れているここ竜王町は、近江平野のまっただ中。町内にあって、山がちなエリアはおのずと限られてくる。それはまさに…そのアウトレット周辺。
あるとしたら、このあたりしかないのでは…?
そう思って、さるワードにて検索してみたら…
まさかの一発ヒット。
山歩き系の方?のブログにおいて見つけた1枚の画像。ヤバい。コレはヤバい。それは滋賀で拝めるはずもなかった光景だった。見たい。絶対に見たい!
しかしまあ、興味ない方は、こんなにもさらっと扱うのね…と、変なところに感心した(笑)。人ぞれぞれの趣味とか感性っていうのは、だからこそ面白い。
それはハイキング道沿いにあり、ちゃんと案内の看板まで立っているらしい。なんということでしょう(笑)。ピカ氏はトレッキング中にその看板を見つけ、「それ」を見たという。だがその時は「装備」がなく、中には入らなかったとのこと。その理由は…
はぁ、前説で疲れてしまいました(笑)。
まずは、物件最寄りまで車列を連ねて移動。
先導者の趣味により(笑)、ダートをバシャバシャと行く不審車の車列。着いてみれば、明らかにダートを通らなくても来れたやん。いやまあ…楽しかったけど(爆)。
ちょっと異様な光景ですな(笑)。
ここで各自準備を整えて…
いよいよ徒歩にて、(我々的に)幻の隧道探索へと出発!
【前篇】に続く。