長篇の途中ですが、ちょっとキリがいいのでブレイク。いつものように、煮詰まっちゃうので。
2011年6月11日、何度かに分けておこなった、琵琶湖疏水の橋シバキ倒しのうちの一日。この日のネタは初めて…っつうか、疎水橋梁群の紹介自体が藤の森橋しかできてないやん!
極めて遺憾。もっとやろっと。
今回ご紹介するのも、藤の森橋と同じく、琵琶湖疏水・鴨川運河に架かる橋である。
では、タメもなくいきますよ!東より接近。
いかがでしょうか、お気づきの点など?
場所はコチラ。
お名前は、
「かみいたはし」。
先に記事にしている藤の森橋ほどじゃないけど、この親柱も控えめでありつつなかなかに装飾的。素敵だ。
左の親柱には竣功年。
「大正十五年十二月」。
疎水関連橋梁群においては、八割がた以上が大正物件。ちなみに大正天皇の崩御はこの月の25日、同日が「昭和元年の12月25日」となった。
さて、先ほどお気づきになったかな?
本橋最大の特徴、それが
人造石と金属のハイブリッド欄干。
コレがオリジナルの姿なのかどうかはわからない、が、この金属部分も実際に見てみるとけっこうな経年感。個人的見立てでは、たぶんオリジナルじゃないかと。
それが関係あるのかどうか知らないがこの橋、鴨川運河の疏水橋梁では唯一、土木学会選近代土木遺産(Cランク)に選ばれている。
そして気になるのはコレなのよ。
このドコモ茸(古い?)みたいな陽刻。
欄干の付け柱外側にのみあしらわれているこの意匠。よって普通に渡っただけでは気づきようがない。
こういう遊び心(かどうか知らんが)、実に好きだ~。
で、実は他にも特徴がある。それが
東から西へ、勾配がついていること。
まあまあの勾配ですよ。ちなみにコレは疏水下流側を見ている。
西側の親柱、左は
「疏水」。このシンプルさがいいんよねぇ…。
右側はお名前。
「上板橋」。
最後に西より。
うむ、間違いない!(謎)
他にもステキ橋いっぱいのこの鴨川運河、またそのうちに~。
以上、完結。