藤の森橋(ふぢのもりはし) (京都市伏見区深草十九軒町) | 穴と橋とあれやらこれやら

穴と橋とあれやらこれやら

初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

琵琶湖疏水の開鑿、それは明治期を代表する一大土木事業であった。例によってボロが出るので解説はしない(爆)。各自調べろや!(ひど過ぎ…)
 
そんな琵琶湖疏水、一般的には琵琶湖~蹴上までの区間がフィーチャーされることが多い。確かに芸術的な樋門や水路隧道の数々、本邦初の混凝土橋など土木遺産まみれ(笑)のこの区間が最大の見どころなのは間違いないが、橋愛好者としては蹴上から先の疏水分線や、伏見までの鴨川運河も必見である。
 
今回のネタはこの鴨川運河に数多ある橋のひとつ。「アレ」が素晴らしいのよ~。2011年9月24日探訪。場所はコチラ。
 
 
まず横から見ていただこうか。
00dfb95e.jpg
 
 
「どってことねぇ」って思ったでしょ?そう、残念ながらこの橋は架けかえられて、今ではどってことないコンクリ桁橋となっている。ただ、「アレ」が。
 
「じゃあ、アレってなんなのよ?」
 
橋野郎にはもうお分かりでしょう。
 
 
 
「どうだ!」
c17567e5.jpg
 
そう、親柱。
その疏水橋梁群屈指の芸術的意匠を
味わっちゃってほしい!!
 
 
 
 
 
端麗な書体と、

0fcaa2ed.jpg

効果的にあしらわれた
縦横のスリット!
 
 
 
絶妙にセクシーな3276c51a.jpg
天辺処理!
 
 
 
 
デザイン性の権化のような
82d7fb6b.jpg
矢印意匠!
 
 
 
 
 
b5a08440.jpg
 
 
本当にこれが、
 
 
295d9ec9.jpg
 
 
大正橋梁の親柱だと
いうのか!?
…と、たたみかけてみました(笑)。
 
 
 
いかがか?この垢抜けた意匠は。あまりに洒脱、あまりにモダン。現代においても完全に通用する、素晴らしいデザインだと思う。これで桁や高欄部がオリジナルだったら…。想像するだけでノーズからブラッドが(爆)。
 
c12854ed.jpg
 
 
 
季節のいい時に、疏水沿いをそぞろ歩いて橋めぐり。これ最高!数多の味わい深い橋梁群、おいおい紹介していきますが…ネタ大杉
 
 
以上、完結。