F-1ネタです。ちょっと前の話題ですが。
2年ほど前に、フォーミュラカーとクラッシュという記事を書きました。当時導入が検討されていたHALOというドライバー保護デバイスについて、導入反対!という趣旨の記事でした。
結局、今年2018年シーズンから導入されて、当初は悪評サクサクだったんですが、だんだんファンの人は見慣れてきたみたいですね(笑)。ちなみにわたくしは放送を観てない(観れない)んで、全然見慣れてません(爆)。
で、先月のベルギーGPで、「ついにHALOがその効果を発揮した!」とされるクラッシュがありました。それがコチラ。
(ここでは2012年にも、ロマン・グロージャンのカミカゼ・ドライヴによって同様な、かつもっと重大なクラッシュがあり、動画の54秒以降は2012年の事案の映像です)
スタート後の第1コーナー“ラ・ソース”への進入で、ニコ・ヒュルケンベルグがフェルナンド・アロンソに強烈なオカマを掘り(笑)。弾き飛ばされたアロンソは前にいたシャルル・ルクレールのマシンを乗り越える形でクラッシュ。その際にHALOがあったことで、ルクレールは大事に至らずに済んだ、というものでした。
例によって観てないんで(笑)、全て後追いで動画を見ただけですが、確かにルクレールがHALOによって護られたのは間違いないですね。これは誰が何と言おうと良かった点です。
それをハッキリさせた上で申し上げると、未だにやっぱりわたくしは、このHALOってものを好きになれないんですけどね(まぁもはや「反対だ」とは言いませんが)。理由は、前回の記事で書いたこと変わらずなので、割愛。
ちなみに2012年のケースでもアロンソは巻き込まれていて、この時はアロンソがかなり危なかったんです。小林可夢偉の予選2番手も露と消え…(笑)。
さて、今回のケース、ホントに「あって良かったHALO」でしたが、さりとて「なかったら、どうだったか?」はわかりません。
これまでにもドライバーの頭部がヤバかったクラッシュってのは時々起っておりまして、結局1994年サンマリノGPでのラッツェンバーガーとセナの事故死以来、これまでジュール・ビアンキの悲劇一件だけで済んでるのは、奇跡なのかもしれませんな…。
わたくしが記憶してる範囲で最もヤバかった~!と思ったのは、これ。
2007年開幕戦のオーストラリアGPで、デイヴィッド・クルサードとアレクサンダー・ブルツが絡んだ事案。レッドブルのマシンが完全にコクピットを乗り越えていて、ブルツの頭部はもちろん腕もかなりヤバかったでしょこれは。ステアリングを離してなかったら、イカれてたかも。
もうひとつ思い出すのは、これ。
2015年オーストリアGPのオープニングラップで、フェルナンド・アロンソ(この時も貰い事故だった気が…)とキミ・ライコネンが絡んだ事案。これも相当にきわどい。角度が違ってたらライコネンの頭部にダメージが及んだ可能性は非常に高かったですな。スローモーション時の音声は気にしないでちょんまげ(爆)。
最後に、これ。
2001年ドイツGPのスタート直後。ギアトラブルで速度が上がって行かないミハエル・シューマッハーに、全開で強烈なオカマを掘ったルチアーノ・ブルティが宙を舞い、後ろから来た(わたくしの好きな・笑)ヨス・フェルスタッペンの頭上に降ってくるっていうスペクタクル(笑)。驚いたことにフェルスタッペンは何事もなく走り去りましたので、頭部はもちろん、マシンにもダメージがなかったんでしょう。奇跡~。
これらの動画での当事者たちは、幸い誰も怪我ひとつせずに済んできました。今回のルクレールも、動画を見る限りでは、HALOがなくとも辛くも難を逃れていたのでは?という個人的印象ですが、こればっかりは神の味噌汁 神のみぞ知る、ですな。
ちなみに、先日のイタリアGP、フリープラクティスでの、マーカス・エリクソンの大クラッシュ。これもHALOがなけりゃどうなってたか!とか言われてるようです。
ですが、現代のF-1マシンは、見た目はどうあれ安全面では史上最強。個人的にはこのインシデントも、HALOがなくてもエリクソンは無事だったと思います。もちろん、これだけのロールオーバー・クラッシュは、2007年カナダGPのロバート・クビカ以来だろうとは思いましたが。
HALO云々よりも、このDRSという下らんデバイスをやめるべきでしょうね…と、ここまで広げると収拾つかなくなってくるので、この辺で(笑)。
以上、偏った意見の記事でした。誰が興味あんねん(笑)。