フォーミュラカーとクラッシュ。 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
はい、誰も求めてない独りごと書庫(爆)、モタスポ徒然話ですよ~。スルーを推奨しますよ~。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「フォーミュラカー」ってご存知でしょうか。コクピット=運転席がむき出しになっている(屋根などで覆われていない)レーシングカーのことです。
そのフォーミュラカー・レースの最高峰(と言われている)フォーミュラ・1、つまりF1において、さらなる安全性追求のためにコクピットを保護する機能を義務付けよう、という動きがあります。つうか、もう決まったんだっけか。
 
具体的には、コックピット前部と上部を結ぶ、なんかロールバー的なデバイスをくっつけて、それでドライバーの頭部を保護しようってわけですが、これがまあ評判悪い!なんつっても、保護される立場のドライバーからもほぼほぼ評判悪い。そして、見た目もカッコ悪い!
 
 
とりあえずわたくしの意見としても、断固反対、てところです。「フォーミュラカー」の概念を損ねるし、なによりも、そもそもモータースポーツって危険なもんでしょ?
 
 
もちろん安全性の追求に終わりはないし、誰にも怪我したり、ましてや死んでほしいわけないけど、好むと好まざるに関わらず、「危険」もモータースポーツの重要なファクターのひとつであることは厳然たる事実。そしてレーシングドライバーって人種は、その「危険」を呑みこんだ上でそれを生業としているプロフェッショナル(のはず)。
 
 
確かに近年、フォーミュラカーレースに限っても重大事故が多発傾向にあり、何人かの才能あるレーシング・ドライバーが命を落とす悲劇がありました。
しかしながら、今回採用されそうなこのデバイス、その名もHALO(ハロ)があればそれらの命が助かったのか、といえば、残念ながらそうでないケースの方が多そうです。
 
結局コックピットが覆われたわけではないので、2009年にフェリペ・マッサが見舞われた(幸いにも一命を取りとめて翌年には復帰しましたが)、「前走車から外れたパーツがヘルメット直撃」のような小さな飛散物による事故にはほぼ無効。また横転時の脱出にも難があるとかないとか。
 
 
現代のレーシングマシンやドライバーを守るデバイスは物凄い進化を遂げ、現時点でその安全性は市販車なんぞと比べようもなく高いです。正直、野球やサッカーのほうが危険じゃねぇか?のレベル。コレ以上保護してどうする?と思ってしまいます。
 
 
 
一番最近の深刻なクラッシュといえば、今年のF1開幕戦・オーストラリアGPでのフェルナンド・アロンソのコレでしょう。
 
 
 
以前なら…そう、HANS(頭部保護システム)が導入された2002年以前ごろなら死んでてもおかしくなかったレベルの大クラッシュでしたが、アロンソはすぐに這い出してきました。さすがにふらついてはいるけど、自分の足で歩いて。もの凄くないですか?この安全性。
 
 
大クラッシュしても、その同じ場所を次も全開で行けるのがレーシングドライバー。その常人離れしたハートにファンは心打たれるわけで、四輪も二輪も、ロードレースもラリーも、「危険を完全排除する」ことはモータースポーツを殺すこと、だと思うのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一体誰が読むねん、こんな記事(大爆)。