2010年10月18日、初めて富山県での半日探索をおこなった日。この日の記事はコレが初めて…というか、当日のほぼ唯一にして最大の目的地が、今回ご紹介する物件群でありました。
長い出張の最終日だったこの日。午後、高岡駅付近での商用まで半日…いや約5時間の空き時間をひねり出したわたくし、高岡駅前でレンタカーを借り出し、いくつかのトンネルに立ち寄りながら、
9時33分、ネットで目にしていたこの光景を目前に捉えた。
ついにやってきた…!
現在位置はコチラ。
黄色く県道色に塗られた道路表記。だが、まさにこの地点から東、まるで実在しないかのように薄い表記へと変わっている。この路線は、富山県道67号宇奈月大沢野線。
れっきとした、主要地方道である。
これでも…ね。
この先に、三本の隧道がある。その名も池原一号、二号、そして三号隧道。我らが道路趣味界において、同じ日本海側、または北陸エリアに含まれる新潟県の旭隧道や中山隧道、石川県の戸谷隧道と並び、全国区の超有名物件である。
これらに共通しているのは、「狭くて通り抜けが困難」であること。残念ながらわたくしが自分の目で確かめ得たのは、現在までのところこの池原の三隧道だけだが、まぎれもなく「通り抜けは困難」だった、当時のわたくしの技量では。
いつものトンネルリスト(「平成16年度道路施設現況調査」)に記載された、そのスペックは…
池原1号隧道 延長121m 幅員1.5m 有効高2.2m
池原2号隧道 延長94m 幅員1.8m 有効高1.8m
池原3号隧道 延長135m 幅員1.7m 有効高4.0m
この数字…だけでは伝わらない雰囲気を、今からの記事で少しでもお伝えできたら、と願っている。ちなみに、3本ともに昭和8年の建造、となっている。
参考までに、前者のスペックは延長31m、幅員2.2m、有効高2.5m、後者は延長64m、幅員1.6m、有効高2.0m。これらもまた、そのスペックだけではまったくもって語れない。
滝山田の幅員、2.2mもないと思うけどなあ…(笑)。
そして現れる、これまた有名な標識。
有効高がちと違うけど…。
そう、まずは
一号隧道が登場。
いや~ほんとに来ちゃったよ…。
事前知識として、とにかく狭い狭いと。そればかりがインプットされてここへ来た。がために、いささかの緊張は隠せない状態(笑)。通れるのか?わたくしめに。
扁額。
「池原一号隧道」と。結果的に池原の三隧道において、扁額が存在する坑口はここだけだった。
さて、改めて正対。
言うほど狭くなくね?って思った方?
洞内をよーく見てごらんなさい?
そういうことなのよ…。
おののきつつ、【2】へ続く。