2016年8月21日、とんねるコンサート前の朝練で、気になってたところの現場確認にやってきた。
時刻は7時27分。ここは、
国道365号・椿坂トンネルの北側坑口前。
銘板。
![cce74fdd.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20190331/13/quicknick/0c/c7/j/o0560037214382030324.jpg?caw=800)
ここは2014年11月19日に供用開始された、新しいトンネル。
供用開始前の2014年9月7日に様子を見に来た時には、
トンネル内路面とかが未完成で、こんなんで当年度中に供用開始できんのか?とか思ってたら、このわずか2ヶ月後には供用開始されたとか、どうも失礼しました。
そうなると、当然これまでの道が旧道落ちする。
供用から2年弱経ったこの日、ちょうどこの機会に
旧道がどうなっているかを確かめにやってきたわけだった。
旧道は、
このようにガッチリ封鎖。二輪車を含む自動車はシャットアウト。
そこには、このようなピッカピカの看板。
通行止
国道365号(旧道) 長浜市余呉町中河内~椿坂
止める気満々。でも立入禁止とは(たぶん)書かれていない。コレが肝心なところでね(笑)。歩行者に関しては、たぶんこれは自己責任で、という解釈でよろしいのだろうと。
手早く身支度して、7時31分、ひらりっとね。
旧道、そのイントロ。ボケた写真で恐縮。
旧道落ち後すぐに閉じられたように聞いていたので、少しは廃化が進んでいるのかと思いきや、完全に現役と遜色ない状態に見える。
こいつはアレだな。まだ何らかの目的で使われてるな、おそらく。記事のタイトルこそ旧廃道としてるが、ここは廃道じゃない。まだ。
7時39分。
左への分岐があった。どうも旧道…いや、旧々道のようだ。
ここは先述のとおり現役時代にも何度か通っているが、こんなのはまったく気づいていなかった。
が、ここではスルー。なぜなら、ここはまたピストンで戻ってくるはずの道だから。帰路のお楽しみとしておいた。
いや、ホントに今にも車が走ってきそうな様子。確かに廃道歩きの面白みには欠ける。
それはそうだが、
![ebd70451.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20190331/13/quicknick/82/3f/j/o0560037214382030335.jpg?caw=800)
なんかイイ。良い。
我が貧困なボキャブラリーではそうとしか表現できない。
やはりそこはそれ、現役の道では出せない何かがにじみ出しているように思えた。そういう目で見たから、かもしれないが。
ある意味、こういう「絶対に車の来ない完全二車線道路」を歩くって、貴重な体験かも?
7時48分。
名もない橋を渡った。
これももちろん、現役時代には気づいてもなかったやつ。
ココまでの写真でわかるように、この椿坂峠の北側(中河内側)は、緩いコーナーをストレートでつないだ線形。なので、ずっと先まで見通せる。爽快ではあるけど、徐々に飽きてくるのは否めないよな~(笑)。
右手の斜面だいぶ上のほうに、落石防止の構造物が木々の間に見えた。わかりにくいが。
さすがに元国道。そのあたりの手当てはしっかりしていたのだろう。
で、実は、先ほどの名無し橋を過ぎてすぐくらいに(見通しの良さのおかげで)彼方に捉えていたものが、近づいてきた。実は楽しみにしてたものだ。
やはりここにあったか。
懐かしのアレ。
かつてこの道を走ったことのある方ならば、コレ見てピンとくる方もおられようかと思う。
ムーミンの家(ⓒrin7574さん)。
実は、以前にこのブログでも記事にしたことがあるんだな~(コレ)。知ってました?
改めてしげしげ見るにつけ…
謎すぎんな、コレ…。
特筆すべきは、やはり
窓。完全に窓よね、コイツは。
無残に剥落してるけど、極端なとんがり屋根にはきちんとタイルが貼られていたのがわかる。確か裏側にはドアもあった気がするんだけども(初見の時のおぼろげな記憶)、基本的になんかコレ怖いので、覗きこんだり入ろうとしたりしたことない。興味の対象として面白いけど、本来的には業務範囲外なので(笑)。けど、正体は知りたい!
さすがに廃墟好きの山神さんも、こんなチンケな廃墟はお呼びでない感じかな?(笑)
ムーミンの家を過ぎれば、そこからはもうすぐだ。
椿坂峠。
【2】に続く。