【1】より続く。
「ムーミンの家」を過ぎればもう、
椿坂峠は近い。
最高地点の手前左手になにかあるようだが、それは一旦置いといて。これまた現役時代には気づいてなかった、警告看板がイイねえ~。
曰く、
これより先1.5kmの間は
落石の危険があるので
通行に注意して下さい
峠の反対側がどんな立地なのか予感させる看板。この木之本土木事務所の警告通りの道であったからこそトンネルが掘られたわけだが、それを物語るものがこの先に待っているはず。まあそれはまた次回以降で。
で、峠手前にあったのは、
資材類となにやら工事をしていることを示す掲示板。
関電さんが絡んでる工事のようだった。もしかして風車か?
積まれた資材の奥には、
おお!モノレール!
掲示板を見ると、結構な距離の路線が設けられていたようだ(今はもう終わってるだろうから)。
なんやかやで引っ掛かりつつ、進軍開始から26分の7時57分。
ようやく椿坂峠、着。
見えている建物は、(たぶん )別荘かコテージ的なもの。
峠のてっぺんには分岐があって、
その奥にも一軒。そして、実はその奥にも、いろいろ。
この見えてる限りの建物はまあ大丈夫かもしれないが・・・。
この写真は、2009年5月21日に撮ったもの。
2枚上の写真のさらに奥に分け入ったところだが、このように鬱蒼とした森の中に、崩れそうに腐れた建物が点在して、エライ気色悪かった。なんか、常に誰かに見られてるような感覚があって。
この一帯、地図で見るとこんな感じになっている。
一部は福井県敦賀市にまたがった、この無駄に入り組んだ道がまた怖い。出てこれなくなりそうやし・・・。
興味のある方はどうぞ。わたくしは、もうよろしいわ(笑)。
峠のてっぺん!
気持ちんよか~!
地形が鮮やかに転換した。コレが好きなのよ、この峠。
ちなみに上の地図を見ると、右前方からも分岐があるように描かれてる。激藪しか見えないけど。現場では気づかなかったが、マジでそんな道あったのだろうか。この道も興味湧いてきたな…。
とか、さりげなくすでにこの先に発生した重大な変化を視認しつつ、
左手にはこのような。
「かりかけ地蔵」。
謂われはよくわからなかったが、古くから北国街道の重要な峠だった椿坂峠。永い間、往来を見守ってこられたのだろうなあ。
いつものように手を合わせて、
向き合う。
重要な変化と、素晴らしい道路風景に。
何の表示も警告もなく、ただ塞がれている。旧道入り口にあれだけ厳重なゲートが設けられていたにもかかわらず、ここにきて再度。
あの厳重な封鎖は、工事現場入口をしっかりと閉めてあったのだろう。実態として廃道ではなく、工事容車両なども通っているはず。
つまり、ここからが廃道の始まり、ってことでOKか?
廃道の始まりとしては全然ありふれてない光景。でもこれ、スーパークールな道路風景だと思った。
8時1分。ヒョイッと
越えちゃった。
正にココから、路面に生え始めたペンペン草(笑)。上等じゃないの!
この開放感。
やっぱ椿坂峠は、こっからがいいとこ。
さあ、お楽しみはこれからでっせー。
【3】に続く。