【2】より続く。

椿坂峠の「いいところ」…いや「好きなところ」、始まり始まり~。
こういう現役時代を知っている道の旧道落ち後を歩くってことは、どんな道だか、何を期待できるのかを知ってしまっているわけだが、それもコミで、なんか感慨深いものがあるな~。
いささか車道にはみ出しすぎの藪と、(当然ながら)濡れたタイヤ痕のない、流れっぱなしの雨水。
そこには確かに、廃のオーラが嗅ぎとれた。
左側の藪には、

こんな看板がかくれんぼ。コレ、ここ含めて何か所かで見かけた。
しかしねえ、「なだれ注意」って言われても…落石以上に、どうしていいかわからんし。
その先では、
プチ線形改良の痕跡であろう広い路肩があった。
いかにも「地方の幹線国道の峠道」然とした佇まい。完全に現役の道の写真のようだが、同業者なら気づくはず。路面から轍がまったく消えてしまっていることに。
生きているようだけど、実は生きていない。
このテイスト、個人的に、これまでにない廃道体験だった。
うん、死んでるね。
こんなこと、現役の幹線国道ではあってはならない瑕疵やし。
けっこうな勾配で下ってゆく、旧国道。
その先には、
峠からこっちで、もっとも深いコーナー。
それを立ち上がると、
さらなるワインディング。
しかし、
わたくしの眼はその先を捉えていた。
逢いたかったよ…アンタに(笑)。
何かはおわかりだろう。そう、あいつに逢いたかったのだ、主に(笑)。
路外に目をやると、
眼下に見える道。この道の続きだ。
このダイナミックな線形。どうなってるかというと、
もちろん、こう。
遂に突入だ!
【4】に続く。