国道365号・椿坂トンネル旧廃道 【北側篇・4】 (滋賀県長浜市余呉町中河内~椿坂) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【3】より続く。
 
 
ヘアピン外側から撮った、パノラマ。
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大きめの写真を貼ってみました。

 

かなりデフォルメされてるけど、感じは掴んでいただけるかと。
 
 
 
そして、8時15分。シェッドに正対。
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これはロックシェッドであり、またスノーシェッドでもあるはず。
 
前回見た「なだれ注意」看板を思い出すまでもなく、この辺りは関西…いや、実は全国でも屈指の豪雪地帯。ちょうど今、福井県の豪雪被害が大きく報道されているが、おそらくこの峠もドエライ積雪となっているだろう…。
 
 
名称を示すものは何もなかったが、
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このシェッドがどうなってるか、というのが、この訪問のひとつ大きな目的だったのだが。
 
大きな破綻のない、この「真新しい廃道」において、今日イチで廃オーラを感じたのが、このシェッドだった。これから熟成を重ねていけば、この廃道は相当に我々趣味者を惹きつける魅力を増していきそう。
 
 
進入。
 
 
 
この写真、けっこうお気に入りなのだが
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現役時代、ここを歩く日が来るなんてまったく思いもしなかった。
 
 
 
振り返り。
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まだまだじゅうぶんに堅牢に見えるシェッド。
 
 

 

 
しかし、
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もうこの道を通る者はいない。
 
それでもただひたすらに愚直に、道を護り続ける、彼。こういうのにグッと来てしまうのは、同業各位には共感していただけると思う。
 
誰がために鐘は鳴る、てなもんか。
 
 
 
健気なシェッドを抜ける。
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まっだまだ、耐用年数は残ってそう。メンテされずとも、当分は逢いに行けるだろう。
 
 
 
さて、わたくしこのシェッドが大きな目的地であり、
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実はここで引き返そうと思っていた。
 
1842mにも及ぶ椿坂トンネル、その旧道はそれなりに長く、だいたい北半分となるこのシェッドでキリをつけ、南半分はまたの機会に攻めようと。
 
なので記事タイトルも【北側篇】となってるんであって、実際そのようにしたのだが、もう少し進んでみることにした。時刻は8時20分。
 
 
ばらしてしまうが、この旧道にはもうひとつ同様のシェッドがある。それほどは離れていないはずだったが、あえてそこまでは行かないようにした。いつの日かのお楽しみに取っておくために。
 
 
シェッド先のこういうアイテムも、
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廃を主張するなあ。じわじわ来る。
 

 

 
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このスネーキングした区間、走るの楽しかったのよね(笑)。
 
今は昔、ですなあ。
 
 
 
こんなに写真を貼ってるけど、
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実はたいした距離は進んでない(笑)。
 
シェッドからはわずかに3分しか歩いてないし。
 
 
 
8時24分。上の写真奥のコーナーあたりで路外を見た。
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ガードレールの外には、先代のガードであっただろうコンクリート柱が残っていた。
 
そして非常にわかりにくいが、木立の切れ目から見下ろせるのは、現道がちょうどトンネルに吸い込まれるところ。つまり、椿坂トンネル南側坑口のほぼ直上。
 
 
うん、わかりやすい。今日はここまでにしよう。
 
 
8時26分、撤退開始。
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でも、まだ終わりじゃない
 
やってみたいことがあった。
 
 
 
 
【5】に続く。