2018年3月30日、かねてから懸案であった探索を敢行。先生に一応のウラ取りもできたので、まずはここまでの成果(と失敗)をまとめておくことにした。
元々は、もう2年以上も前、ハルニチさんにネタ提供いただいたものだった。
それが、この古い地形図。どこだかわかる人にはすぐわかる(笑)。
明治39年測図、大正9年修正測図の五万分の一地形図。いわゆる「オックスフォード地図」。問題のブツは、真ん中最上部。
拡大してみると…
そこには、紛うことなき隧道表記。
その東では水路橋が谷を渡っている。西には発電所記号があり、水圧鉄管を表すと思しき表記も。コレは一見して、水力発電所とその導水路(隧道つき)が描かれているのだと知れた。
このあたりを現代の地理院地図で見てみると、
まったくそれらは描かれていない(ちなみに青の点線は現・草野川発電所の導水トンネル)。つまりは、
廃された水力発電所ってこと。
コレは気になる!すぐにでも確認に行かねば!
…って言いながら、なんで2年以上放置してたんやこの男は。ハルニチさん、すいませんでした。
今回ついにアタックするにあたり、今さらながら簡単に事前調査をしてみた。すると…どうも我がお友達パイセンのmt.tellさんが以前調査されていた草野川第一発電所こそがコレなんじゃないの?ってことが判明(遅)。でも、tellさんのレポを通読しても隧道は登場せず。んんん?どうなってんの?まあそこは、後日ある事情が明らかになったわけだが…。
何はともあれ、まずは現調アルノミ!
…つうわけで、時刻は6時47分。
事前にアタリをつけてきたアプローチ地点からアタック開始。
みんな大好き(謎)鳥越林道のアソコであります。
…っが!
わたくしめっちゃ初歩的なミスを犯しておりました。
こういう意味ありげなヤツがいきなりあったのでテンション上げて導水路跡っぽいものを探し始めたんだけど、どうも…アカン感じがした(笑)。
改めて、地図(冒頭の新旧の地形図コピーを持参しておりました)をよーーく見ると…
等高線読み間違えてたテヘッ
全然もっともっともっと下やん…
古いほうの地形図では東俣谷川に沿う道路表記が一本だけだが、現在では近年拓かれた鳥越林道が加わって二本の道路が描かれている。そんなことはわかってたつもりだが、なんかそれに引っかかって全然違う標高を探してしまった。
わたくしみたいな素人にとって、案外ここらの新旧地形図の照合は難しかった。紛らわしい等高線のカーブも多いし、縮尺も微妙に合わないし(言い訳)。
というわけで、
なだらかに降りられるところを見つけて、
まずは鳥越林道まで復帰。
駐車場所から200mほど下ったあたりに降りてきた。時刻は7時17分。ショーもないミスで30分を無駄にしたわけですわ(笑)。
さて、ここからさらに降りていって、下の林道(古い地図にも描かれているほう)を目指す。
かといって、地形は切り立っているので直下降はできない。なだらかに降りられる方向に従って、斜面をトラバースしながら西に向かって高度を下げていった。
やがて…
ようやく下の林道を直下に見下ろすところまで。道の向こうに写っているのは、古びた堰堤…だったと思う。
7時28分、
下の林道へとソフトランディング。
ここまでも結構な枚数の写真を撮ってたのだが、結局のところ間違い道中なのでバッサリと割愛(苦)。
これは高山キャンプ場方向を向いている。このまま進んでいけば、(地図的には程なく)かつて発電所があったはずの場所へと到達できるはず…
だったが。
【2】に続く。