昨日の、「出没!アド街ック天国」は、新橋、烏森口の特集でした。


新橋といえば、烏森口、烏森口といえばニュー新橋ビルであります。


今から半世紀前、大学生の私は、まさに烏森口の雀荘でバイトをしておりました。だから、当時の烏森口は、よーく覚えております。特に、ニュー新橋ビルには、本当にお世話になりました。何せパチンコ屋まであったのです。


新橋はよく、サラリーマンの聖地などと呼ばれておりますが、まあとにかく胡散臭い。怪しげな店が山ほどありました。


特に、ニュー新橋ビルなど、テナントの統一感など欠片もありません。本当に何でもありです。ぼったくりじゃねえかと思えるような、怪しい構えの店も、いくつかありました。


地下が、また凄い。飲み屋だらけで、これに新橋駅の地下にも、飲み屋がわんさかあり、私など同じ店にたどり着ける自信がありませんでした。


何せ、酔っ払っている人しかいないような錯覚に陥るほど、ありとあらゆる類いの酔っ払いがおりました。私がバイトしていた雀荘でも、そこまで飲んだら、とっとと家に帰れよと思えるような方々がおりました。


ただ、私は下戸ですが、ご飯を食べるなら、こんなに選べる街はありません。しかも、隣が銀座にも関わらず、敷居が低く値段も安い。雀荘のビルの1階には、セルフですき焼き食べられる店があり、ニュー新橋ビルのなかを彷徨っていれば、必ずどこかで食べられます。


ところが、そのニュー新橋ビルの再開発が決まったと、「アド街ック天国」のなかで知りました。


あの烏森口に、清潔さやお洒落を求めてどうするのでしょう?まさに、新橋の象徴ではないてすか。


新橋は、猥雑な感じで良いのです。吉祥寺のハモニカ横丁がいじれないのと一緒です。

ここのところ、ドラマについてのブログが、少なかったと思います。理由は単純で、いくつかを除いて、これはというドラマが少なかったからです。


そんな時、久しぶりに、NHKのBSで、私好みのドラマが放送されました。それが、「まぐだら屋のマリア」です。原作は、原田マハです。合計3時間の前後編です。


北海道の架空の町に、藤原季節扮する紫紋が辿り着きます。彼は、元々東京の老舗の料亭で、板前見習いとして働いていたのですが、料亭でとある事件があり、そのことで彼が面倒を見ていた、坂東龍汰扮する悠太が、自ら命を絶ってしまいました。しかも紫紋は、悠太の必死のSOSを無視してしまったのです。


その最果ての町には、尾野真千子扮するりあが働く小さな食堂があり、紫紋は、この食堂で働くことを懇願します。しかし、その食堂のオーナーは別にいて、りあのことを嫌悪しておりました。


そのオーナー、なんと岩下志麻であります。


前後編の前編が終わったばかりですが、これは面白い。りあには首に大きなキズがあり、その理由はまだ伏せられております。また、食堂の近くで行き倒れていた青年、貴洋(坂東龍汰の二役)を助けるのですが、この青年も、何かやらかしているようです。


もうね、岩下志麻が圧倒的なのです。何弁かわからんのですが、西だと思われる強い方言があり、りあが声をかけただけで、ふすまをぶち破る女傑です。


そして、尾野真千子と藤原季節を、ダブル主演にして、その次に坂東龍汰という、実にいいところを起用しております。藤原季節と坂東龍汰は、若手ですが、まさに伸び盛りです。


しかも!エンディングに流れるのは、中島みゆきの「一樹」という曲です。これがまたいい。


監督の名前を見て、さらに驚きました。


長崎俊一です。この名前を見るのは、私は久しぶりです。


テレビドラマというより、映画に近い撮り方をしており、骨のある、しっかりしたドラマです。私は、こういうのが見たいのです。

いよいよ今年も、あと一ヶ月で、民放各局は、年末年始恒例の、長時間の音楽番組が次々と放送されておりますが、どうにもそそられません。


いまの方には、旬のメンバーなのでしょうが、ほとんどが私にはピンときません。見たいと思う方が、せいぜい一組か二組なので、とてもではありませんが、何時間も付き合う気にはなりません。


私は、七年前から、「紅白歌合戦」を録画しております。平成最後の紅白で、これが何度見ても面白い。では、誰が出ていたか覚えておりますか?


トリの後に、サザンオールスターズが登場し、「希望の轍」と「勝手にシンドバッド」を唄い、そこに松任谷由実が絡むという、夢のような光景が繰り広げられましたが、サザンオールスターズとユーミン以外は、こういうメンバーだったのです。


福山雅治、米津玄師、EXILE、郷ひろみ、星野源、ゆず、いきものがかり、松田聖子、アイコ、西野カナ、スーパーフライ、石川さゆり、MISIA、AKB48、あいみょん、椎名林檎、三浦大知、ゆず、関ジャニ∞、セカイノオワリ、Suchmos、そして、北島三郎に嵐。


主だったメンバーで、これです。これにジャニーズと坂道が大量に出ております。


凄いですわ。これがわずか七年前なのです。やはり別物です。米津玄師を初めてテレビに出し、サザンオールスターズとユーミンが踊り狂う。


もう、紅白ですら、こんなメンバーは集められないでしょう。それくらいのクオリティでした。


そして、桑田佳祐の存在の大きさです。北島三郎を、サブちゃんと呼び、それでいてちゃんと敬意を払っている。そんなミュージシャンは他におりません。


この七年で、日本の音楽も激変しました。見直してみて、そのことを痛感いたしました。