さて、「鳴神」。
以前、歌舞伎を見始めた頃、染五郎の鳴神上人で一度観ていたが、何と言っても海老蔵でこの荒事を観てみたかった。

雲の絶間姫は玉三郎さん。海老蔵とのやり取りもお互いに気心知れた感じで、とにかく楽しい。で、騙されたと知った鳴神上人が怒り心頭に達し、髪を逆立て、着ているものも炎に変じて、絶間姫を追っていく。

ここから、花道の六方での引っ込みは荒事の迫力十分。正に息をもつかせぬスピード感で観ている者を圧倒する。もう、「おおっ」とか「凄え」、「カッコいい」とかしか言葉が出ない。こういう時に自然に掛け声を掛けられるといいのだが。

大詰は、今度は早雲王子に扮した海老蔵の殺陣が見せ場がたっぷり。梯子に駆け登り、屋根に乗り、とにかくよく身体が動く。掛け声こそ無いが、何度も大きな拍手が沸き起こる。素晴らしかった。

不動明王降臨の場は、照明、音響を駆使した幕切れなのだが、こちらは、まあこんなものかという感じ。

いや、でも楽しかった~。
それにしてもカッコよかったのと、掛け声がなくて不思議だったのと、色んな体験をした観劇でした。今度は何とか早く帰って、「毛抜」も観たいものだ。
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今月の歌舞伎座[夜の部]は「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」。歌舞伎十八番の「毛抜」「鳴神」「不動」という3つの演目を一気に観られる絶好の機会だ。
とは言え、会社の定時は18:00。残念だが、小野春道館の場(毛抜)の二幕目は観られないしょぼん  18:55からの三幕目(鳴神)~大詰(不動)を楽しみに、18:30に会社を出た。
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はい、5分で着きました(^-^)/
いつもの席も空いててうれしい。
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幕が開いてほどなく、文屋豊秀を演じる片岡愛之助登場。パラパラっとした拍手。
ん!?  あれ?  何かいつもと違うはてなマーク  豊秀=愛之助が客席に降りてきて場内をひと回りというファンには嬉しい趣向の間、花道のセリが開いて、海老蔵が安倍清行として登場。拍手は起きる、でも何か物足りない。
あ!そうか、いつもなら「成田屋!」って大向こうから掛け声が掛かる場面だ。今日は、大向こうの方がお休みなのだろうか…
その後も、愛之助、玉三郎さん、海老蔵の花道の出や引っ込み、極めの場面でも、拍手だけ。無いとやっぱりシックリこない。こうも違和感を覚えるとは思わなかった。

役者さんたちはどんな感じなんだろうなあ。スパッとキレのいい掛け声が掛かるとやっぱり気分のいいものだろうし、何となくやりにくかったんじゃないだろうか。
「伊賀越道中双六」観劇の帰りに隣接する伝統芸能情報館に立ち寄った。鈴木十郎コレクションの内「代々の團十郎」の企画展示を観るためだ。
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パンフレットの表紙の記載によると、鈴木十郎氏は、歌舞伎座支配人を経て、小田原市長を5期に亘り務められた方で、蒐集された歌舞伎関係の資料は膨大であるとのこと。

なるほど、展示品の中には、十一代目から氏に送られた書簡もあり、蒐集家というだけでなく、歌舞伎役者との直接的な関係の深さが伺われる。

展示数はそう多くはないが、五代目、七代目、八代目の書画などを見ると、さすがにセンスがあるように思える。特に若くして大坂で自死というショッキングな最後を遂げた八代目の海老の画や、手紙には心惹かれるものがありました。
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派手な展示ではないけど、観劇の後に立ち寄っては如何でしょう。「代々の團十郎」展は、来年の1月27日まで。