期間:1981(昭和56)年5月~1989(昭和64)年10月
曜日/時間:土曜/20:00~20:54
主な出演:ビートたけし、明石家さんま、島田紳助、片岡鶴太郎、
山田邦子、西川のりお、 など
なんでもありのアドリブ合戦
「土曜8時」の金字塔
「竹の子族よりも派手に、ロックンロール族より
もつっぱねる。クリスタル族なんてまるで無視して
地球にやってきたオレたちひょうきん族」という
伊武雅刀によるナレーションで始まると、
「ひょうきんニュース」「ひょうきんベストテン」「ひょうきん
プロレス」そして、「タケちゃんマン」といった人気
コーナーが矢継ぎ早に放送された。
メンバーは、漫才ブームで人気を博した
コンビが中心。そのコンビを解体し、
島田洋八、ビートきよし、松本竜介のユニット
「うなずきトリオ」などが生まれた。
当初は、ビートたけし、島田紳助が2トップ
といった存在だったが、
主要全コーナーに出演していた明石家さんまが、
エースの座に躍進。たけしのアドリブで、片岡鶴太郎の
おでん芸が生まれ、山田邦子が女性芸人として、天下を
獲る足かかりにもなった。
さらには、「ひょうきん
ディレクターズ」と呼ばれるスタッフが、出役として番組に
登場するという前例を作った。
「ひょうきんアナウンサー」
たちも人気を呼び、これまでの「女性
アナウンサー」とは全く違う「女子アナ」が誕生した。
楽屋話も積極的にコントにした、さんまが、
「いらっしゃいま、ほー」という風俗嬢の仕草をマネして
楽屋で笑っていると、それが人気ギャグに生まれた
変わった。
ハプニングやアドリブも面白ければ、どんどん
広げていった、例えば安岡力也が扮した「ホタテマン」も、
力也が「ホラ貝」というところを「ほたて貝」と
間違って言ってしまったことから生まれたキャラ
だった。
シロートの名物キャラ「吉田くんのお父さん」も、
たけしが番組で用意された牛のことを「吉田くん」よりも、
牛を連れてきたおじさんのほうをイジったことから
人気になった。
その何が起こるかわからないダイナミズムに
視聴者は、釘付けになった...。
(戸部田誠)
備考:この内容は、
2022-1-25
発行:辰巳出版
「日本懐かしテレビ大全」
より紹介しました。