飲み放題日本酒酒場58 どんどこ」角右衛門、十六代九郎右衛門、東鶴、英君、鏡山、互・・・・ | 酔い人「空太郎」の日本酒探検

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意欲ある先進地酒蔵のお酒をいただき、その感想を報告します。
SAKETIMESにも連動して記事を載せます。

近年、飲み放題設定のある銘酒居酒屋で飲める日本酒のレベルが急ピッチで上昇しています。

どのぐらい飲み放題ができるお酒の質が上がっているかを、いろいろな店を巡り、散発的にご報告していきます。

 

第58弾は西池袋の「どんどこ」さんです。

 

 

「どんどこ」は宴会コースの食事に10種類以上の日本酒が2.5時間飲み放題で4980円とコスパが素晴らしいお店です。

ただし、実際にお邪魔して見ると、ラインナップは11銘柄(純米以上だったのはよかったです)と選択の余地は狭い印象でした。

 

1本目にいただいたのはこれです。

 

「角右衛門(かくえもん)特別純米」。

秋田県湯沢市の木村酒造さんが醸しているお酒です。

 

まったりとした穏やかで鷹揚な雰囲気で、酸渋が少ないので、引き締まり感がやや不足気味でした。7.4点でした。

 

2本目にいただいたのはこれです。

 

 

「十六代九郎右衛門(じゅうろくだいくろうえもん)純米」。

長野県木祖村の湯川酒造店さんが醸しているお酒です。

 

山廃ゆえのミルキー感が前面に出た、カラフルでマイルドな仕上りでした。7.5点。

 

3本目にいただいたのはこれです。

 

 

「東鶴(あずまつる)純米」。

佐賀県多久市の東鶴酒造さんが醸しているお酒です。

 

フレッシュで初々しい甘旨味の舞いをリンゴ酸と渋味が囃して、最後まで飽きない世界を描き切るのでした。7.6点でした。

 

4本目にいただいたのはこれです。

 

 

「英君(えいくん)特別純米」。

静岡市の英君酒造さんが醸しているお酒です。

 

甘旨味のバランスが良く、酸渋の適度なメリハリで隙の無い舞いを見せました。7.5点。

 

5本目にいただいたのはこれです。

 

 

「鏡山(かがみやま)純米」。

埼玉県川越市の小江戸鏡山酒造さんが醸しているお酒です。

 

スレンダーでモダンな甘旨味が酸渋とやんちゃ坊主の世界を描き、最後まで飽きさせない仕上りで、今夜でナンバーワンの美酒でした。7.7点でした。

 

6本目にいただいたのはこれです。

 

 

「我が家の春 純米吟醸」。

岩手県紫波町の吾妻嶺酒造店さんが醸しているお酒です。

 

硬い蕾を思わせるやや淡い甘旨味が、キビキビとした態度で駆け回る印象でした。7.5点。

 

7本目にいただいたのはこれです。

 

 

「互(ごー)純米吟醸 隠し球」。

長野県上田市の沓掛酒造さんが醸しているお酒です。

 

気持ちお尻の重い甘旨味がバランスは良いものの、活力は低く徘徊する印象でした。微かなカビ臭もしました。7.5点でした。

 

それ以後も、「一念不動 特別純米(愛知県関谷醸造)」、「黒龍 夏しぼり(福井県黒龍酒造)」の2本をいただき、時間となりました。

 

 

食事もおいしく、日本酒の注文には素早く対応してくれて好感が持てました。

日本酒の品揃えはやや不満ですが、値段は安く、2.5時間であることを加味して、4.7点(★★★★★)をつけさせていただきました。

ありがとうございました。

 

総合評価が4.8点以上の秀逸飲み放題居酒屋は以下の通りです。

常笑(中野)、サケラボトーキョー(十条)、八福寿家(恵比寿)、鳥酎はなれ(飯田橋)、ナイン(船橋)、バルカミヤ(小伝馬町)、のすけ(明大前)、GASHUE(仲御徒町)、居酒屋純ちゃん(荒木町)、つくしのこ(池尻大橋)、日がさ雨がさ(四谷三丁目)、MrHappy(神保町)、オールザットジャズ(荒木町)、まき野(高田馬場)