自宅の晩酌に新潟県長岡市の朝日酒造さんが醸しているお酒をまとめて取り寄せて、飲み比べをしました。
3本目はこれです。
「勝保(かつほ)純米吟醸」。
小さな地酒蔵を応援することが空太郎の活動の目的なので、大手の酒蔵にはあまり興味がなかったのですが、実は今回、朝日酒造の蔵まで足を運びました。
酒蔵見学ができると聞いて、それが目的でした。
見学は2つのコースが用意されており、20分コースは日祝除く通年受付。
11時、12時、13時、14時の一日4回。
本社屋のエントランスホール見学後、物販店(あさひ山)で試飲するという簡易なものです。
対する60分コースは12~4月下旬の月曜と土曜。13時30分開始のみですが、蔵の中に入れるということでしたので、都合を調整して、こちらのコースに参加してきました。
蔵の中の撮影は禁止でした。
見学は「久保田 萬寿」などの高級酒を造っている朝日蔵でした。
平日の月曜日でしたが、参加者は12人、3人が韓国から来た人でした。
蔵に入った所で白衣と帽子をかぶり、スリッパに履き替えて、入念に手洗いをして見学を開始。
最初はパネルの前で説明を聞き、次に麹室の前に。
中には入れてもらえず、すでに出麹していた完成した麹をさわったり、食べたりできました。
酒母室は扉を開けてくれ、中を覗くことができました。
それから仕込み部屋へ。
ここだけ内部に入ることができ、たくさんのタンクの頭(投入口)が並ぶなか、上から醪の発酵しているさまを観察。
その後、タンクごとの経過表の前で、見方を説明してくれます。
見学はこれで終了で、最後は試飲タイム。
上槽中のお酒(2種類)を直汲みして300mlに詰めた生酒で、この日は「得月 純米大吟醸(4合瓶4950円)」と「久保田 萬寿(同5360円)の2つが提供されました。
車の運転の人もいて、何回か繰返し、蛇の目にお酒を入れて楽しめました。
見学と試飲としてはまあまあの内容ですが、驚きなのはこれが無料!ということです。
さすが大手の酒蔵さんだけあります。
ま、見学者の多くは終了後、売店でお酒を含めていろいろ買って帰るので、問題はないのかもしれません。
さて、3本目は長岡市内越路地区勝保の棚田で収穫されたお米で造った55%精米の純米吟醸酒です。
少量なので、蔵の販売所と県内の一部の酒販店のみの販売です。
口に含むと中程度の大きさの旨味の塊が、平滑になった表面に油膜を張って、ツルツルの感触をアピールしながら、軽快なテンポで滑り込んできます。
受け止めて保持すると、促されるままに素直に膨らみ、拡散して、適度な大きさのガラス玉様の粒々を速射してきます。
甘味はザラメ糖系のさらりとしたタイプ、旨味は少量のコクが織り上がった印象で、両者は足並みを揃えて、成熟した大人の舞いを披露します。
後から酸味が適量、渋味も少量現れて、味わいに明快でくっきりとした輪郭を施します。
甘旨味は終盤までダレることなく、礼儀正しい静粛な舞いを続けるのでした。
それでは、朝日酒造のお酒、最後の4本目をいただくことにします。
銘柄名「勝保(かつほ)純米吟醸 2022BY」
酒蔵「朝日酒造(新潟県長岡市)」
分類「純米吟醸酒」
原料米「不明」
使用酵母「不明」
精米歩合「55%」
アルコール度数「17度」
日本酒度「不明」
酸度「不明」
情報公開度(瓶表示)「△」
標準小売価格(税込)「720ml=2336円」
評価「★★★★★(7.5点)」